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国産クラシック 中古
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製作家/商品名
:
桜井・河野 Sakurai Kohno
モデル/品番 Model/No.
:
マエストロ Maestro FA0304
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
660mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
1999年
表板 Top
:
松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides
:
中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option
:
軽量ケース
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.5mm
〔製作家情報〕
1926年茨城県水戸に生まれる。
1948年3月東京高等工芸学校木材工芸科(現千葉大学建築科)卒業と同時にギター製作を開始。ギター製作に関しては独学で、最初に作った一本は中出阪蔵のギターを検分し作り上げたものだったようです(中出阪蔵との直接の交流はありません)が、楽器構造には最初期より様々な試みを行い、中にはかなり当時としてイノベイティブな発想のものもみられます。これらの研究と実践はやがて1960年代後半には表面板の木目に沿って水平と垂直の方向で組み合わされたスクエアを基礎とした力木配置として結実することになり、これは様々にヴァリエーションを変化させながら現在にまで至っています。
また1960年にはスペインに渡り、イグナシオ・フレタやアルカンヘル・フェルナンデスの工房を訪れ本場スペインギターに関する見識を深め、自身の製作に活かしてゆきます。そして1967年9月、ベルギーのリエージュ国際ギター製作コンクールで金メダル受賞し、国際的に名前が知られるきっかけとなります。同年に甥の桜井正毅が工房スタッフに加わり、1998年に他界したあとはこの工房を引き継ぎ、桜井/河野ブランドとしてモデルラインナップを継続しています。
日本における高級ギター製作のパイオニア的存在であり、当時も今も非常にファンの多い国内ブランドです。スペインギターのエッセンスを彼なりに独自に再構成し、日本人の演奏嗜好にフィットした音響と演奏性、良質な木材を使用した高級感のある全体に仕上がりは邦人製作家としてこれまでになかったような域に達し、日本という市場におけるギター需要を一気に集中させるほどの人気を誇りました。海外からも日本産ブランドの筆頭として現在も高い評価を得ています。
〔楽器情報〕
状態良好の桜井・河野 Maestroモデル 1999年製Usedの入荷です。1998年に河野氏が他界し、「Sakurai Kohno」ラベルでブランドを継承した最初期のもので、もちろん当時も最上機種となるモデル。河野特有の縦横のバーと力木をほぼ垂直に交差させたスクエアな、複雑な配置構造で、使用木材のグレードも極めて高く、全体の完成度も申し分ありません。表面板のサウンドホール周りや指板脇などにわずかに細かな弾きキズ、ブリッジ下1弦側に弦飛びあと、その他数点の打痕があるほかは年代考慮すると良好な状態。横裏板も僅かに摩擦あとがあるのみで綺麗な状態です。ネックは真っすぐを維持しており、フレットは1~7フレットでやや摩耗みられますが演奏性には問題のないレベル。割れなどの大きな修理履歴もありません。弦長は660mm仕様。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
桜井 正毅 Masaki Sakurai
モデル/品番 Model/No.
:
P.C. No.10519A
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2019年
表板 Top
:
松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides
:
マダガスカルローズウッド Solid Madagascar Rosewood
付属品 Option
:
ハードケース
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.4mm
〔製作家情報〕
1944年東京生まれ。1967年上智大学電気電子工学科卒業と同時に、河野ギター製作所に入社し研鑽を積みます。1988年には第4回パリ国際ギター製作コンクールで第1位を獲得しました。その時受賞したモデルと同デザインのものがPC(Paris Competition)モデルとして氏の現在のラインナップの中でも特に人気の一本となっています。
河野賢氏が1998年に亡くなった後は工房を引継ぎ、河野ギターを「桜井・河野」ラベルとして継承しながら、同時に自身のブランド桜井正毅としても精力的に現在も製作を続けています。工作精度が高く、良材を使用した美しい外観はこのブランドの特徴ですが、特に日本人の体格や好みにあった抜群の演奏性と安定感は海外でも絶大な人気を博し、師の河野同様に世界的な名声を獲得しています。
〔楽器情報〕
桜井正毅ブランドのラインナップの中ではミドルエンドに位置づけられている model P.C.(Paris Competition) いわゆるパリコンモデル 2019年 No.10519 A Used の入荷です。文字通り1988年のコンクール入賞作をベースとして、その後の研究によるアップデートを加えた、ブランドコンセプトの粋を集めたような1本です。
明るく艶やかな音像、その各音(と各弦)の均質性、速い反応と十分なサスティーン、そして非常な音圧の高さなど、奏者がストレスを感じることがほとんどないような音響設計で、またタッチの許容範囲がとても広く、倍音の響きもとても豊かなので演奏のムラが顕在化しにくく楽曲の形を整えやすいのもこのブランドの魅力でしょう。スパニッシュギターのような遠近感や濃密なロマンティシズムとは異なり、むしろ桜井氏独自の純粋に工学的アプローチによるバランスフルな響きが追及され、様々なタイプの楽曲に対応できるオールマイティな表現力へと結実しています。
表面板内部構造は、サウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつのハーモニックバー、そしてこれらとは形状の異なる低いトランスヴァースバーがブリッジ部に一本と5センチほど離れてサウンドホール側とボトム側にも1本ずつが設置されており、これら3本のトランスヴァースバーとほぼ直角に交差する形で計5本の扇状力木が設置されています。この5本の扇状力木はセンターに配された1本を境にして高音側に3本、低音側に1本(表面板低音側の半分のほぼ中央の位置に独立するように)が配されており、さらにこれらの力木とバーの交差により升目となった部分に2箇所、3cm四方の薄い木製のパッチ板が貼り付けられているという全体の構造。先代の河野賢的な構造原理に依拠しながらも、音響特性をより高める工夫(例えば木製パッチ板を点在させる方法など)が施されており、より現代的に、そしてコンサートギタリストの高い要求に応え得る機能性を備えたものとなっています。レゾナンスはG# の少し下に設定されています。
全体はカシュ―塗装による艶やかな仕上げで、横裏板には柾目のマダガスカルローズウッドを使用、外観の高級感もまたこのブランドの特徴となっています。表面板指板脇(低音側)に3か所ほどの浅いスクラッチ傷、ブリッジ下部分の弦交換の際についたと思われる細かな傷、その他数か所の極小の打痕のほかはボディはとてもきれいな状態を維持しています。ネック裏は4フレット部分に1か所やや深い打痕があります。割れなどの大きな修理履歴はなく、ネックはわずかに順反りですが標準設定の範囲内、フレットも適正値を維持しています。ネックシェイプはやや厚めのDシェイプですが握りやすく、ここでも人間工学的なアプローチが追及されています。弦高は2.8/3.4mm(1弦/6弦 12フレット)でサドルには2.0mmほどの余剰がありますのでお好みに応じて設定を低くすることも可能です。
Performance video
×
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
茶位 幸秀 Yukihide Chai
モデル/品番 Model/No.
:
No.20
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
630mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
1994年
表板 Top
:
松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides
:
インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option
:
ハードケース茶
備考 Notes
:
ネック:マホガニー
指 板:黒檀
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.7mm /6弦 3.8mm
[製作家情報]
1956年生まれ。長野県茅野市に工房を構える。ギター製作家である父 茶位幸男に技術を学び、完全手工によるスパニッシュスタイルの丁寧な造り、深く柔らかい響き、日本人の身体性にフィットした演奏性などで人気を維持しています。同じくギター製作家の茶位幸信は叔父にあたります。
[楽器情報]
茶位幸秀製作 No.20 1994年製Used 630㎜ショートスケールモデルの入荷です。幸秀氏のラインナップの中ではエントリーモデルですが、しっかりと作家性を感じさせる一本。全体の音の、一つのまとまりとしてのバランス感(各弦、各声部が独自のアイデンティティを持ちそれぞれがパースペクティブを生み出すのとは異なり)、ほんのりと霞がかかったような独特の余韻を含んだ音像と響き、常に落ち着いて、決して逸脱を予感させない、ほとんど日本的なともいえる安心感は全ラインナップに通底する幸秀氏ならではの特徴と言えるでしょう。
表面板内部構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に一本ずつのハーモニックバー、ウェストより下は左右対称5本の扇状力木がブリッジプレートの幅に収まるように中央に寄り添って配置され、そしてボトムには2本のクロージングバーが設置されているのですが、この2本のクロージングバーは通常は扇状力木の先端を受け止めるようにしてV字型に配置されることが多いのですが、ここでは2本は互いに大きく離れ、横板に近接するようにして(なのでほとんど扇状力木の外側に位置すようにして)設置されています。これらの特徴的な配置はあの名工サントス・エルナンデスとその直系となるマルセロ・バルベロ1世の設計とほぼ同じで、幸秀氏が意図的にこれを選択したことがうかがえます(とはいえ上記に述べたように、音色は幸秀氏の特徴が十全に現れたものとなっています)。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。
割れ補修歴はありませんが、全体にかなりタフに使用されてきており、傷や打痕等多くあります。表面板は特にそうした傷が多くありますが、過去にそうした打痕や搔き傷そして指板や横板との接合部分などをおそらく所有者自身によって塗装補修した形跡があり、細工がやや雑なためそれぞれの箇所が液だれしたような跡で残ってしまっています。また裏板は全面に、おそらくこれも職人の手に拠るものではなく、やはり粗い上塗り処理がされており、処置後について傷と併せて外観をかなり損ねてしまっています。横板とネック裏の塗装はオリジナルのままですがやはり傷が多くあります。ネックはほんのわずかに順反りですが標準設定の範囲内、フレットはおそらく過去に打ち換え処理がされており、現在は適正値を維持しています。弦高値は2.7/3.8mm(1弦/6弦 12フレット)でサドルには2.0~2.5mmの余剰があります。現在値でも弾きやすく感じますがお好みに応じてさらに弦高を低く設定することも可能です。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 88,000 円
注文数
:
製作家/商品名
:
茶位 幸秀 Yukihide Chai
モデル/品番 Model/No.
:
No. 80
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
1998年
表板 Top
:
松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides
:
中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option
:
軽量ケース
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 4.0mm
[製作家情報]
1956年生まれ。長野県茅野市に工房を構える。ギター製作家の父 茶位幸男に技術を学び、完全手工によるスパニッシュスタイルの丁寧な造り、深く柔らかい響き、日本人の身体性にフィットした演奏性などで人気を維持しています。同じくギター製作家の茶位幸信は叔父にあたります。
[楽器情報]
茶位幸秀製作 No.80 1998年製Used の入荷です。このブランドの最上位機種にあたり、良材のセレクトから細かな造作、繊細なセラック塗装による仕上げに至るまで申し分のない仕上がり。発音の瞬間に軽い反発感を伴いながら同時にほのかにエコーがかかったような音像は幸秀氏ならではのもので、その柔らかな音の触感は他にはない心地よさ。演奏に必要な音量とダイナミズムを備えつつ、常に落ち着いた表情があり、自然に楽曲を一つの雰囲気にまとめられる安心感があります。その明るすぎず暗すぎず、独特のたたずまいの中に着地させているところはこの製作家の力量といえるでしょう。
内部構造はサウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバーとサウンドホール真下部分から高音側横板に向かって斜め下に伸びるように配置されたトレブルバー、7本の扇状力木とそれらの先端をボディ下部で受け止める2本のハの字型に配置されたクロージングバー、駒板位置にはほぼ同じ大きさのプレートが貼られているという全体の構造。レゾナンスはG#~Aの間で設定されています。ヘッドシェイプが名器フレタを踏襲したものとなっておりますが、上記の構造的には同じスペインの名工エルナンデス・イ・アグアドのものにより近い配置となっています。
表面板のサウンドホールとブリッジのまわり、指板脇などに演奏時のスクラッチや打痕等がやや多く見られます。横裏板は衣服の摩擦あとがわずかに残るのみで綺麗な状態。割れなどの大きな修理履歴はなく、ネックやフレット、糸巻きなど演奏性にかかわる部分も問題ありません。ネック形状はややたっぷりした感触のDシェイプ。弦高値は標準設定となっていますがサドルに2~3mmの調整余地がありますのでお好みに応じてさらに低くすることも可能です。
Performance video
×
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
奥 清秀 Kiyohide Oku
モデル/品番 Model/No.
:
クラシック No.180
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
635mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2011年
表板 Top
:
松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides
:
インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option
:
スーパーライト黒 630mm用
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm /6弦 4.0mm
〔製作家情報〕
奥清秀 Kiyohide Oku 1973年 東京生まれ。現在は同、稲城市にて工房を構える。現在のESPギタークラフトアカデミーにてギター製作を学び、1995年独立。製作家の尾野薫らからもアドバイスを受けるなどしています。クラシックギターのほか、古楽器(リュート、バロックギター、ビウエラ、19世紀ギター)の製作も手掛け、単独による丁寧な完全ハンドメイドゆえ製作本数は多くありませんが、完成度の高さが評価され、それぞれのカテゴリーで人気のブランドとなっています。徹底してトラディショナルな工法による、日本人らしい細やかさが行き届いた精緻な造作、その精神的な風土までも含めて再現したような古雅な味わいに満ちた、それでいてフレッシュな響き、慎ましくも深い表現力は国内でも突出したものがあり、真に「クラシカル」なモデルを製作しうる稀有な作家と言えるでしょう。
[楽器情報]
奥清秀製作のクラシックギター 2011年製 No.180 635mm ショートスケール仕様のUsed が入荷致しました。凛として慎ましく、古雅でありながら同時に瑞々しさを湛えた、非常に魅力的な一本。全体が一つの声としてのアイデンティティを持っており、弾くだけでもクラシカルな音響が湧出してくるような、その音楽的で繊細な表情が素晴らしい。しっかりとした重心感覚のある低音から高音までの自然なバランス、心地よい粘りを伴った発音から終止までの密度のあるサスティーン、木質の触感をまといながら艶やかできりっとした音像、決して華美ではないものの必要な明暗とダイナミックな振幅を備えた機能性まで、すべてがクラシックに相応しい佇まいの中に着地しています。
表面板内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本のハーモニックバーと補強板、下側(ブリッジ側)にも1本のハーモニックバー、ホール両側に各一枚の補強板、ウェストより下は左右対称7本の扇状力木にこれらの先端をボトム部で受け止めるようにV字型に配置された2本のクロージングバーという全体の配置でレゾナンスはF#の少し上に設定されています。
造作も秀逸で、その繊細極まりないロゼッタの意匠と、やはりあくまでも慎ましく白蝶貝をあしらったタイブロック(駒板の弦を巻き付けて固定する部分)が上品なアクセントとなり、全体は美しいセラック塗装で仕上げられています。
割れ等の大きな修理履歴はありません。表面板全体に細かな弾き傷、掻き傷が散在しておりいずれも浅いものですが、駒板下の弦交換による傷と2弦部分の弦とび跡はほかの傷と比べるとやや目立ちます。横裏板はきれいな状態で、演奏時に胸が当たる部分のほか数か所に浅い掻き傷があるのみとなっています。ネック裏も細かな爪傷がありますがいずれも浅く目立たないうえ、演奏の際もほとんど気にならないレベル。ネックはほぼ真っすぐでフレットも適正値を維持。弦高値は2.8/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰が1.5~2.0mmありますのでお好みに応じてさらに低くすることも可能です。現状で弦の張りはやや強めとなっています。指板は高音側20フレット仕様、7フレットポジションマーク入り。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 330,000 円
製作家/商品名
:
庄司 清英 Kiyohide Shoji
モデル/品番 Model/No.
:
No.227
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
632mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2004年
表板 Top
:
松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides
:
インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option
:
ハードケース
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:セラック
糸 巻:シャーラー
弦 高:1弦 2.8mm /6弦 3.9mm
<製作家情報>
庄司清英 1952年高知県生まれ。16歳の時にギタリスト大西博愛にギター演奏を師事、25歳からギター製作を開始。現在は大阪の東淀川に工房を構える。大阪音楽大学でのギター製作コースを担当し(現在は閉講)、また自身の工房でも一般向けの製作教室を主宰するなど後進の育成にも力を入れています。通常の6弦のほか10弦ギターも製作。
<楽器情報>
(期間限定特価 ~10/31 308,000円 → 税込み275,000円)
庄司清英 2004年製作のクラシックモデル 松・インディアンローズウッドの632㎜ショートスケール仕様、製作番号No.227 Usedの入荷です。
表面板内部構造は、サウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつの強固なハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木とそれらの先端をボトム部で受けとめる2本のハの字型に設置されたクロージングバー、駒板の位置にはほぼ横幅いっぱいに補強プレートが貼られているという全体の基本配置。2本のハーモニックバーのうち下側のバーは低音側から高音側に向かってわずかに下がってゆくように斜めに設置され、しかも低音側と高音側にそれぞれ2か所ずつ開口部が設けられており、7本の扇状力木の両外側のそれぞれ2本の計4本がその開口部を通過して上側のバーまで到達しているというところは特徴的(ここで「特徴」として言えるのは斜めに設置されたバーでもそのバーを計4本の扇状力木が通過していることでもなく、その通過している4本すべてが上側のバーまで到達していること)です。レゾナンスはA~A#という高めの設定になっています。
例えばスペインギターのように彫りが深く、遠達性に優れた音響特徴を持つ楽器というよりも、むしろ手元での鳴りのバランスに優れ、それゆえに落ち着いた素朴な響きが楽しめる一本。明るさも抑えられ、ふんわりとした音像が適度な跳躍感とともに発音される感覚もまた日本人好みと言えるでしょう。
全体はセラック塗装仕上げ。割れや改造などの大きな修理履歴はありません。表面板は指板脇やサウンドホール周辺などに弾きキズがやや多く見られるほか、駒下1弦部分に弦とびあとがあります。横裏板は衣服等による細かな摩擦あとのほか、演奏時に胸や腕の当たる箇所に塗装の擦れがみられますが現状で継続使用に問題はありません。ネックはわずかに順反り、フレットはわずかに摩耗ありますがこちらも現状で演奏性に影響のないレベルです。ただしフレッチングは厳密に言えばやや甘い箇所が数フレットでありますが、現状でオリジナルの仕様にとどめています。ネック形状はラウンド感のあるDシェイプで普通の厚み。弦高値は2.8/3.9mm(1弦/6弦 12フレット)でサドルには1.5~2.5mmの余剰がありますのでお好みに応じてさらに低く設定することも可能です。重量は1.59㎏。
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定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 275,000 円
注文数
:
製作家/商品名
:
三浦 隆志 Takashi Miura
モデル/品番 Model/No.
:
P-17 No.1348
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
648mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2001年
表板 Top
:
松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides
:
中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option
:
ハードケース(ヒスコック)
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.9mm
〔製作家情報〕
1951年北海道生まれ。1973年札幌にてギター製作を開始。
1980年、84年スペインはグラナダに渡り、同地の名工アントニオ・マリン・モンテロに師事。1985年帰国後、仙台に工房を構えている。
スペイン、グラナダの名工アントニオ・マリンの指導を受けたことから、国内におけるグラナダ派の直系と位置付けられることの多い氏ですが、伝統的なスペインギター工法を基礎としながらも、持ち前の進取の気性でダブルトップなどモダンタイプの製作法も実践し、それぞれ高い評価を受けている製作家です。
〔楽器情報〕
三浦隆志製作のモデルP-17 2001年製 Usedの入荷です。表板にはベアクロウの入った松材、横裏板にはこれも特徴的な木目の(おそらくはジリコテ材)を使用しメイプルのライニングでセッティング、ヘッドシェイプはホセ・ルイス・ロマニリョスのデザインを採用しており、洒脱な外観に仕上げています。
内部構造はサウンドホール上側に厚く高く加工された強固なハーモニックバーが2本、サウンドホール下側のバーは低音側から高音側に向けてやや斜めに下がってゆくように設置されており、扇状力木は左右対称5本、ブリッジ位置にほぼ横幅いっぱいにわたって設置されたいわゆるトランスヴァースバーを貫通してボディボトム部まで伸びています。サウンドホールの両側(低音側と高音側)にもそれぞれ1本ずつ短い力木が横板のカーヴに沿うように設置されています。5本の扇状力木がトランスヴァースバーを貫通するシステムはフランスの製作家ロベール・ブーシェの構造的特徴であると同時に三浦氏の師事したアントニオ・マリンのスタンダードでもありますが、ここで氏は力木とバーが交差する部分の加工等細かな部分での独自の試みを行っており、先述のサウンドホール両脇の短い力木の設置などはブーシェ、マリンどちらの設計にもありません(ただしこの設計自体はトーレス以降オーソドックスなスタイルの一つとして定着しています)。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。
丁寧な造作や意匠などの審美的な面でスペイン、特にグラナダ的な要素を深く感じさせる仕上がりは三浦氏の作では通底しており、20年以上前の作となる本器でもそれは如実に見てとることができます。しかしながらグラナダギターの明朗で生々しい響きとは趣を異にした音で、たっぷりとリヴァーブをかけたような独特のふわりとした響き。これはスペイン的な奥行きやパースペクティブのある響き方とは明らかに異なるもので、またどちらと言えばやや硬質の渋く落ち着いた音の楽器が多い氏にとっても音響的に珍しい一本といえます。しかしながら音像自体は芯がしっかりとして、わずかな反発感を伴いながら心地よく発音されるその撥弦の感触、低音~中低音のBassとしての身振りと不足なく歌う高音とのバランスは自然で、三浦氏の楽器の中でも魅力ある一本となっています。
割れなどの大きな修理履歴はありません。ピックアップを搭載して使用されていたもので、現在はピックアップシステムはすべて取り外してあります。横板の底部分はアウトジャックを取り外した後に埋木による穴埋めと塗装タッチアップが施されています。ネック、フレット、糸巻などの演奏性に関わる部分は問題ありません。全体に細かな傷や摩擦跡など有りますが年代相応のレベルと言えます。
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定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
森井 良則 Yoshinori Morii
モデル/品番 Model/No.
:
No.25
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
652mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2019年
表板 Top
:
松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides
:
インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option
:
ハードケース 黒
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.5mm /6弦 3.5mm
〔製作家情報〕
森井良則 Yoshinori Morii 1948年生まれ、現在は四国香川県丸亀市に工房を構える製作家。大学生の時にクラシックギターの演奏をはじめ、このころからすでにギター作りにも興味を持っていたようです。2005年 57歳の時に徳島ギター協会で佐藤忠夫、井内耕二両氏の指導のもと製作を開始。年1~2本のペースで現在も製作を続けています。
〔楽器情報〕
森井良則製作、2019年製 No.25 Usedの入荷です。ラベルには特に表記はありませんが、アントニオ・デ・トーレスの設計にほぼ準拠したであろうモデル。全体の造作や、精緻さが求められる細かな部分などにはやや粗さが目立つものの、しかしながらそれが逆に手作りの感触を際立たせており、その拠り所としているスペインのオールドスクールの雰囲気とも通じる外観となっています。音もまた良い意味で古風なもので、箱の奥から木質の肌理を持った素朴な音が生々しく立ち上がってくる感触で、音色それ自体に程よくヴィンテージな味わいがあり楽しめます。音のヴィヴィッドな体感とは相反して鳴りは落ち着いたまとまりがあり、この点にトーレス的なものを感じることも可能でしょう。
表面板内部構造は、サウンドホール上側(ネック側)に2本、下側に1本のハーモニックバー、この上下のバーの間をつなぐようにしてサウンドホールの左右に各一本の短い力木が、ちょうど近接する横板のカーブに沿うようにして配置されています。ウェストから下は計7本の扇状力木とこれらの先端をボトム部で受け止めるようにV字型に配置された2本のクロージングバー、駒板位置にはほぼ同じ面積で補強板が貼られているという全体の構造となっています。駒板補強板を除いてはほぼトーレス的配置を踏襲したもので、レゾナンスはGの少し上に設定されています。
全体はセラック塗装仕上げ。表面板はサウンドホール周りにほんのわずかに弾き傷がある他、駒板下部分に弦交換による傷が少々あります。横裏板は部分的に塗装の若干の変色や演奏による擦れ、その他軽い摩擦跡があり、ネック裏も若干に爪キズがあります。ネックはわずかに順反りですが標準設定の範囲内、フレットは適正値を維持しています。ネックシェイプは薄めのDシェイプでやや丸みのある形状となっており、弦高値は2.5/3.5mm(1弦/6弦 12フレット)、サドルには1.0~1.5㎜の余剰があります。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 132,000 円
製作家/商品名
:
中山 修 Osamu Nakayama
モデル/品番 Model/No.
:
Bamboo Guitar
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2009年
表板 Top
:
杉 Solid Ceder
横裏板 Back & Sides
:
孟宗竹 Bamboo
付属品 Option
:
軽量ケース
備考 Notes
:
ネック:孟宗竹
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.3mm
〔製作家情報〕
1941年 秋田県に生まれ、新潟県で育つ。中学の時からクラシックギターの演奏を始め、東京に出て小原安正に師事。1960年にはスペインに渡り、ナルシソ・イエペスに師事します。この時現地のギター製作家から自身が所持していた国産ギターを酷評されたのをきっかけに発奮し、本場スペインのギター製作を学ぶことを決意します。師イエペスにより当時まさに隆盛を極めんとしていたホセ・ラミレス3世の工房を紹介され、9年もの間、昼は演奏を夜はギター工房で製作修行をする日々を過ごします。帰国後に長野に工房を構え、自身が製作したモデルをイエペスが使用するなどしてその名声と評価は高まりますが、1979年38歳の時に事故により両手を負傷、深い絶望とともに演奏と製作の両方を完全に断念します。その後九州の久留米に転居して木工職人として働いていましたが、夢に現れた「竹製のギター」が啓示となり、製作を辞してから21年後の2000年に地元久留米の孟宗竹を使用してクラシックギターを再び製作することを決意。前例のないギターだけに3年の試行錯誤を経てようやく最初の一本を製作。その後も改良を続ける内にユーザーの評価も注目度も高まりを見せるようになり、おそらく世界で唯一の竹製ギターは文字通り中山修ブランドのフラッグシップモデルとして人気を博すことになります。
中山氏自身の説明によると、Bamboo Guitar に使われる竹は工房がある福岡県久留米市の孟宗竹のみを使用。1本につき直径18cmほどの竹を8本、それを4つ割りにして釜茹でした後に半年間じっくりと日干しにする。細く切った竹板を80枚以上貼り合わせて厚さ9センチの合板を作りあげ、それをギター各部の部材として加工して組み合わせるだという。竹という素材の性質からその加工には非常な困難が伴いますが、これを細心の注意を払って作業をすることで造作的にも音響的にも完成度の高い1本として仕上げる技量は見事なもので、同時に彼の製作家としての出自たるスペインギターへの深い敬意も感じられる作品は非常な魅力があり、熱心なファン層を形成しています。
〔楽器情報〕
中山修製作のバンブーギター 2009年製 Used美品の入荷です。表面板は杉、横裏板は孟宗竹(横板は内側にローズウッド材を貼り合わせています)を使用したモデルで、まずは竹特有の清澄でしかし野性的な板目に目が奪われます。表面板の杉材とのコントラストも良く、同じような白い材との組み合わせでは楓や糸杉などがありますが、それらとはやはり異なる特別な個性を持っています。この加工困難な材(変形しやすく割れやすい)を完璧ともいえる精度で美しく仕上げていることには改めて感嘆しますが、このギターの音響的な完成度の高さも特筆されるべきでしょう。
表面板力木構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に一本ずつのハーモニックバー、そして表面板低音側上部のふくらみ部分から下部高音側のふくらみ部分へと斜めに横切るように設置されたもう一本のバー(このバーはサウンドホール下に設置されたハーモニックバーとちょうどその中央で交差している)が設置され、扇状力木は計6本がセンターに配置された一本を境に高音側に2本、低音側に3本の配置となっており、ボトム部分でそれらの先端を受け止めるように2本のクロージングバーがハの字型に配置されています。ブリッジ位置には駒板よりも長く、ほぼ横幅いっぱいに渡ってパッチ板が貼られています。レゾナンスはG#~Aに設定されています。2本のハーモニックバーと斜めに交差するバーの3本とも低音側に4~5cmほどの低い開口部が設けられており、これを含む上記の表面板内部構造はそのレゾナンス設定も併せてホセ・ラミレス3世のの有名な「1A」 モデルの基本形を踏襲しています。
一つ一つの音の粒が揃った、非常に分離の良い音響で、十分なサスティーンも12フレット以上のハイフレットに至るまで均質的に備わっているのは珍しい。高い音圧はラミレスを思わせもしますが、やはり竹材によるものなのか硬めのきりっとした音像に杉材の柔らかみをほのかにまぶした様な独特の質感。指と完全にシンクロするような速い反応ですべてが明晰に発音されるため、演奏には自然なドライヴ感が生まれるのですがこれがなんとも心地よい。このからっとした(「竹を割ったような」と思わず言いたくなる)音響の中にスペインギター的なニュアンスをしっかりと含んでいるところは見事なもので、その特異さだけで語られるべきではない魅力を持っています。
ほぼ無傷で修理履歴のない美品です。ネック(これも孟宗竹製)、フレットなどの演奏性に関する部分も良好な状態。ネック形状は普通の厚みのDシェイプでフラットな加工がされており、指板はクラシックギターとしてはやや強めのラウンド加工が施されています。弦の張りは柔らかめなので両手ともに演奏上のストレスが軽減されています。弦高値は3.0/4.3mm(1弦/6弦 12フレット)でサドルには2.0~3.5mmの余剰がありますのでお好みに応じて調整が可能です。
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定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 198,000 円
注文数
:
製作家/商品名
:
中山 修 Osamu Nakayama
モデル/品番 Model/No.
:
Bamboo Guitar
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2009年
表板 Top
:
松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides
:
孟宗竹 Bamboo
付属品 Option
:
軽量ケース
備考 Notes
:
ネック:孟宗竹
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.2mm
〔製作家情報〕
1941年 秋田県に生まれ、新潟県で育つ。中学の時からクラシックギターの演奏を始め、東京に出て小原安正に師事。1960年にはスペインに渡り、ナルシソ・イエペスに師事します。この時現地のギター製作家から自身が所持していた国産ギターを酷評されたのをきっかけに発奮し、本場スペインのギター製作を学ぶことを決意します。師イエペスにより当時まさに隆盛を極めんとしていたホセ・ラミレス3世の工房を紹介され、9年もの間、昼は演奏を夜はギター工房で製作修行をする日々を過ごします。帰国後に長野に工房を構え、自身が製作したモデルをイエペスが使用するなどしてその名声と評価は高まりますが、1979年38歳の時に事故により両手を負傷、深い絶望とともに演奏と製作の両方を完全に断念します。その後九州の久留米に転居して木工職人として働いていましたが、夢に現れた「竹製のギター」が啓示となり、製作を辞してから21年後の2000年に地元久留米の孟宗竹を使用してクラシックギターを再び製作することを決意。前例のないギターだけに3年の試行錯誤を経てようやく最初の一本を製作。その後も改良を続ける内にユーザーの評価も注目度も高まりを見せるようになり、おそらく世界で唯一の竹製ギターは文字通り中山修ブランドのフラッグシップモデルとして人気を博すことになります。
中山氏自身の説明によると、Bamboo Guitar に使われる竹は工房がある福岡県久留米市の孟宗竹のみを使用。1本につき直径18cmほどの竹を8本、それを4つ割りにして釜茹でした後に半年間じっくりと日干しにする。細く切った竹板を80枚以上貼り合わせて厚さ9センチの合板を作りあげ、それをギター各部の部材として加工して組み合わせるだという。竹という素材の性質からその加工には非常な困難が伴いますが、これを細心の注意を払って作業をすることで造作的にも音響的にも完成度の高い1本として仕上げる技量は見事なもので、同時に彼の製作家としての出自たるスペインギターへの深い敬意も感じられる作品は非常な魅力があり、熱心なファン層を形成しています。
〔楽器情報〕
中山修製作のバンブーギター 2009年製 Used美品の入荷です。表面板は松、横裏板は孟宗竹を使用したモデル、まずは誰もが清澄でしかし野性的な竹ならではのヴィジュアルに目が奪われるでしょう。表面板はやや飴色がかったヴィンテージニュアンスの松材を使用しており、これが孟宗竹との不思議なコントラストを生み出しています。
表面板力木構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に一本ずつのハーモニックバー、そして表面板低音側上部のふくらみ部分から高音側下部のふくらみ部分へと斜めに横切るように設置されたもう一本のバー(このバーはサウンドホール下に設置されたハーモニックバーとちょうどその中央で交差している)が設置され、扇状力木は計6本がセンターに配置された一本を境に高音側に2本、低音側に3本の配置となっており、ボトム部分でそれらの先端を受け止めるように2本のクロージングバーがハの字型に配置されています。ブリッジ位置には駒板よりも長く、ほぼ横幅いっぱいに渡ってパッチ板が貼られています。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。2本のハーモニックバーと斜めに交差するバーの3本とも低音側に4~5cmほどの低い開口部が設けられており、これを含む上記の表面板内部構造は彼がスペインで製作修行をしたホセ・ラミレス3世の有名な「1A」 モデルを踏襲しています。
松と竹材との組み合わせによる音響はやはりとてもすっきりとしたもので、単音は硬めのきりっとした音像が低音から高音まで均質に行き渡っており、スペインギター的などっしりとした重心感覚とは異なりフラットな感覚。そこに竹材特有のドライな響きとラミレス的表情が不思議に合わさって、古楽器的とも南米的とも言える音色を作り上げており、これがなかなか個性的。
ほぼ無傷で修理履歴のない美品です。ネック(これも孟宗竹製)、フレットなどの演奏性に関する部分も良好な状態。ネック形状はやや厚みのあるDシェイプでフラットな加工がされており、指板はクラシックギターとしてはやや強めのラウンド加工が施されています。弦の張りは柔らかめなので両手ともに演奏上のストレスが軽減されています。弦高値は3.0/4.2mm(1弦/6弦 12フレット)でサドルには1.0~1.5mmの余剰がありますのでお好みに応じて調整が可能です。
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定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 198,000 円
注文数
:
1~10件目/合計19件 1ページ目/合計2ページ
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