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国産クラシック 中古   写真をクリックするとさらに大きなカタログ写真が表示されます。
製作家/商品名 尾野 薫 Kaoru Ono演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. ハウザー1世モデル Hauser model No.250
005_001_onoK_02_213_250
弦長 Scale Length 645mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2013年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 2.7mm /6弦 3.9mm

〔製作家情報〕
1953年生まれ。中学生の頃からギターを弾き始め、大学の木材工芸科在学中その知識を活かして趣味でギターを製作。 その類まれな工作技術と音響に対するセンスは注目を集めており、愛好家達の要望に応えて27歳の時にプロ製作家としての本格的な活動を開始。 同時期にアルベルト・ネジメ・オーノ(禰寝孝次郎)に師事し、彼からスペインギターの伝統的な工法を学びます。 その後渡西しアルベルト・ネジメの師であるグラナダの巨匠アントニオ・マリン・モンテロに製作技法についての指導を受け、 2001年には再びスペインに渡りホセ・ルイス・ロマニリョスの製作マスターコースも受講しています。 さらにはマドリッドの名工アルカンヘル・フェルナンデスが来日の折にも製作上の貴重なアドバイスと激励を受ける等、 現代の名工達の製作哲学に直に接し学びながら、スペイン伝統工法を科学的に考察し理論的に解析研究してゆく独自の方法でギターを製作。 日本でのスペイン伝統工法の受容の歴史において、アルベルト・ネジメと並ぶ重要な製作家の一人として精力的な活動を展開しています。 その楽器はあくまで伝統的な造りを基本としながら、十分な遠達性、バランス、倍音の統制において比類なく、極めて透徹した美しい響きを備えた、 現在国内のギター製作における最高の成果を成し遂げたものとして高い評価を得ています。

target="_blank">オルフェオマガジン「日本の製作家」特集掲載号 オンラインショップ商品ページはこちら

オルフェオ取材同行記 尾野薫編はこちら

〔楽器情報〕
尾野薫 製作 ハウザーモデル2013年製 No.250 Usedの入荷です。
割れなどの大きな修理、改造履歴はありません。全体に大小の弾き傷、弦とび跡や衣服等の摩擦痕があり、またセラックによる塗装は経年の使用により部分的に変色がありますが、現状で継続しての使用には問題ありません。ネックは真っすぐを維持しており、フレットは1~5フレットでやや摩耗ありますが適正値を維持しています。ネック形状はDシェイプでこのブランドのものとしては薄めの設定で握りやすい形状です。弦高値は2.7/3.9㎜(1弦/6弦 12フレット)でサドルには1.0~1.5㎜の調整余剰がありますのでお好みに合わせてさらに低く設定することが可能です。糸巻はフステロ製を装着しており、こちらも動作状況に問題ありません。





商談中 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 荒井 勝巳 Katsumi Arai
モデル/品番 Model/No.
005_araiK_02_177_02
弦長 Scale Length 660mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 1977年
表板 Top 杉 Solid Ceder
横裏板 Back & Sides インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース 黒
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:黒檀
塗 装:表板 ラッカー /横裏板 カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.9mm

〔製作家情報〕
1941年茨城県潮来市に生まれる。横尾幸弘氏に師事しギター演奏を学ぶ。横尾氏の紹介で、1962年より黒沢常三郎氏の門下に入りクラシックギター制作を師事、1964年には田崎守男氏の元でクラシックギター制作を学ぶ。1968年独立し、埼玉県戸田市で制作活動を始める。80歳を過ぎた現在も同県加須市に移住し工房を構え製作を続けている。

〔楽器情報〕
荒井勝巳 製作1977年製Usedです。表面板は杉、横裏板はインディアンローズウッド仕様。横裏板はおそらくオリジナル塗装のままで、表面板は薄いラッカーでの再塗装が施されており経年数のわりには傷がほとんどありません。表面板は駒板からボトムにかけてと駒板低音側の縁部分などに数筋の段差が生じており、軽微な歪み等も生じていますが割れには至っておらず、現状特に修理の必要はありません。横裏板は軽微な衣服等の摩擦あとがあるのみで良好な状態。

表面板構造的にはエルナンデス・イ・アグアド的な力木配置を採用しており、弦長も660㎜設定。ネックは真っ直ぐを維持しており、フレットは1~3フレットでやや摩耗見られますが演奏性には全く影響のないレベルです。弦高値は2.8/3.9㎜(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は0.5~2.5㎜あります。

定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  181,500 円
注文数 :   

製作家/商品名 茶位 幸秀 Yukihide Chai演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. No. 80
005_cyaiYH_02_198
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 1998年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option 軽量ケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 4.0mm

[製作家情報]
1956年生まれ。長野県茅野市に工房を構える。ギター製作家の父 茶位幸男に技術を学び、完全手工によるスパニッシュスタイルの丁寧な造り、深く柔らかい響き、日本人の身体性にフィットした演奏性などで人気を維持しています。同じくギター製作家の茶位幸信は叔父にあたります。

[楽器情報]
茶位幸秀製作 No.80 1998年製Used の入荷です。このブランドの最上位機種にあたり、良材のセレクトから細かな造作、繊細なセラック塗装による仕上げに至るまで申し分のない仕上がり。発音の瞬間に軽い反発感を伴いながら同時にほのかにエコーがかかったような音像は幸秀氏ならではのもので、その柔らかな音の触感は他にはない心地よさ。演奏に必要な音量とダイナミズムを備えつつ、常に落ち着いた表情があり、自然に楽曲を一つの雰囲気にまとめられる安心感があります。その明るすぎず暗すぎず、独特のたたずまいの中に着地させているところはこの製作家の力量といえるでしょう。

内部構造はサウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバーとサウンドホール真下部分から高音側横板に向かって斜め下に伸びるように配置されたトレブルバー、7本の扇状力木とそれらの先端をボディ下部で受け止める2本のハの字型に配置されたクロージングバー、駒板位置にはほぼ同じ大きさのプレートが貼られているという全体の構造。レゾナンスはG#~Aの間で設定されています。ヘッドシェイプが名器フレタを踏襲したものとなっておりますが、上記の構造的には同じスペインの名工エルナンデス・イ・アグアドのものにより近い配置となっています。

表面板のサウンドホールとブリッジのまわり、指板脇などに演奏時のスクラッチや打痕等がやや多く見られます。横裏板は衣服の摩擦あとがわずかに残るのみで綺麗な状態。割れなどの大きな修理履歴はなく、ネックやフレット、糸巻きなど演奏性にかかわる部分も問題ありません。ネック形状はややたっぷりした感触のDシェイプ。弦高値は標準設定となっていますがサドルに2~3mmの調整余地がありますのでお好みに応じてさらに低くすることも可能です。




定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 井内 耕二 Kouji Iuchi
モデル/品番 Model/No.
005_iuchiK_02_219
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2019年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option スーパーライトケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm /6弦 3.5mm

[楽器情報]
徳島県に工房を構える製作家 井内耕二(1946~)2019年製 Usedです。いわゆるモデルNo.80とされているものと同じで横裏板は中南米ローズウッド仕様。表面板の指板両脇、サウンドホール高音側、駒板下などに搔きキズや小さな浅い打痕などが数か所あるのみの綺麗な状態。ネック、フレットなど演奏性に関わる部分での状態も良好です。

新入荷 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 庄司 清英  Kiyohide Shoji演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. No.227
005_KShoji_02_204
弦長 Scale Length 632mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2004年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:セラック
糸 巻:シャーラー
弦 高:1弦 2.8mm /6弦 3.9mm

<製作家情報>
庄司清英 1952年高知県生まれ。16歳の時にギタリスト大西博愛にギター演奏を師事、25歳からギター製作を開始。現在は大阪の東淀川に工房を構える。大阪音楽大学でのギター製作コースを担当し(現在は閉講)、また自身の工房でも一般向けの製作教室を主宰するなど後進の育成にも力を入れています。通常の6弦のほか10弦ギターも製作。

<楽器情報>
庄司清英 2004年製作のクラシックモデル 松・インディアンローズウッドの632㎜ショートスケール仕様、製作番号No.227 Usedの入荷です。

表面板内部構造は、サウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつの強固なハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木とそれらの先端をボトム部で受けとめる2本のハの字型に設置されたクロージングバー、駒板の位置にはほぼ横幅いっぱいに補強プレートが貼られているという全体の基本配置。2本のハーモニックバーのうち下側のバーは低音側から高音側に向かってわずかに下がってゆくように斜めに設置され、しかも低音側と高音側にそれぞれ2か所ずつ開口部が設けられており、7本の扇状力木の両外側のそれぞれ2本の計4本がその開口部を通過して上側のバーまで到達しているというところは特徴的(ここで「特徴」として言えるのは斜めに設置されたバーでもそのバーを計4本の扇状力木が通過していることでもなく、その通過している4本すべてが上側のバーまで到達していること)です。レゾナンスはA~A#という高めの設定になっています。

例えばスペインギターのように彫りが深く、遠達性に優れた音響特徴を持つ楽器というよりも、むしろ手元での鳴りのバランスに優れ、それゆえに落ち着いた素朴な響きが楽しめる一本。明るさも抑えられ、ふんわりとした音像が適度な跳躍感とともに発音される感覚もまた日本人好みと言えるでしょう。

全体はセラック塗装仕上げ。割れや改造などの大きな修理履歴はありません。表面板は指板脇やサウンドホール周辺などに弾きキズがやや多く見られるほか、駒下1弦部分に弦飛びあとがあります。横裏板は衣服等による細かな摩擦あとのほか、演奏時に胸や腕の当たる箇所に塗装の擦れがみられますが現状で継続使用に問題はありません。ネックはわずかに順反り、フレットはわずかに摩耗ありますがこちらも現状で演奏性に影響のないレベルです。ただしフレッチングは厳密に言えばやや甘い箇所が数フレットでありますが、現状でオリジナルの仕様にとどめています。ネック形状はラウンド感のあるDシェイプで普通の厚み。弦高値は2.8/3.9mm(1弦/6弦 12フレット)でサドルには1.5~2.5mmの余剰がありますのでお好みに応じてさらに低く設定することも可能です。重量は1.59㎏。





定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  239,800 円
注文数 :   

製作家/商品名 松井 邦義 Kuniyoshi Matsui
モデル/品番 Model/No. マルセロ・バルベロモデル MB-R
005_matsuiK_02_220
弦長 Scale Length 630mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2020年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
付属品 Option 軽量ケース(スーパーライトケース)
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.2 mm/6弦 4.2 mm

〔製作家情報〕
1950年東京生まれ。明治大学工学部を卒業後、1976年に茶位幸信氏工房の門を叩き製作の道に入りました。その後名器の研究を続け79年に独立。当初はロマニリョスの楽器を参考にしたモデルを中心に製作を開始。以降フレタやブーシェ等を参考に独自のスタイルを確立して製作を続けています。

〔楽器情報〕
松井邦義 MB-R マルセロ・バルベロモデル 2020年製Used 630㎜スケール仕様です。表面板はサウンドホール脇や駒板下部分などに軽微なキズが数か所のみ、横裏板も衣服の細かな摩擦跡がわずかにあるのみでとてもきれいな状態です。ネックはほんの少し順反りですが標準の範囲内。フレットも良好です。

新入荷 定価(税込) : 495,000 円 販売価格(税込) :  286,000 円
注文数 :   

製作家/商品名 中山 修 Osamu Nakayama演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. Bamboo Guitar
005_NakayamaO_02_209_03
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2009年
表板 Top 杉 Solid Ceder
横裏板 Back & Sides 孟宗竹 Bamboo
付属品 Option 軽量ケース
備考 Notes
ネック:孟宗竹
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.3mm

〔製作家情報〕
1941年 秋田県に生まれ、新潟県で育つ。中学の時からクラシックギターの演奏を始め、東京に出て小原安正に師事。1960年にはスペインに渡り、ナルシソ・イエペスに師事します。この時現地のギター製作家から自身が所持していた国産ギターを酷評されたのをきっかけに発奮し、本場スペインのギター製作を学ぶことを決意します。師イエペスにより当時まさに隆盛を極めんとしていたホセ・ラミレス3世の工房を紹介され、9年もの間、昼は演奏を夜はギター工房で製作修行をする日々を過ごします。帰国後に長野に工房を構え、自身が製作したモデルをイエペスが使用するなどしてその名声と評価は高まりますが、1979年38歳の時に事故により両手を負傷、深い絶望とともに演奏と製作の両方を完全に断念します。その後九州の久留米に転居して木工職人として働いていましたが、夢に現れた「竹製のギター」が啓示となり、製作を辞してから21年後の2000年に地元久留米の孟宗竹を使用してクラシックギターを再び製作することを決意。前例のないギターだけに3年の試行錯誤を経てようやく最初の一本を製作。その後も改良を続ける内にユーザーの評価も注目度も高まりを見せるようになり、おそらく世界で唯一の竹製ギターは文字通り中山修ブランドのフラッグシップモデルとして人気を博すことになります。

中山氏自身の説明によると、Bamboo Guitar に使われる竹は工房がある福岡県久留米市の孟宗竹のみを使用。1本につき直径18cmほどの竹を8本、それを4つ割りにして釜茹でした後に半年間じっくりと日干しにする。細く切った竹板を80枚以上貼り合わせて厚さ9センチの合板を作りあげ、それをギター各部の部材として加工して組み合わせるだという。竹という素材の性質からその加工には非常な困難が伴いますが、これを細心の注意を払って作業をすることで造作的にも音響的にも完成度の高い1本として仕上げる技量は見事なもので、同時に彼の製作家としての出自たるスペインギターへの深い敬意も感じられる作品は非常な魅力があり、熱心なファン層を形成しています。

〔楽器情報〕
中山修製作のバンブーギター 2009年製 Used美品の入荷です。表面板は杉、横裏板は孟宗竹(横板は内側にローズウッド材を貼り合わせています)を使用したモデルで、まずは竹特有の清澄でしかし野性的な板目に目が奪われます。表面板の杉材とのコントラストも良く、同じような白い材との組み合わせでは楓や糸杉などがありますが、それらとはやはり異なる特別な個性を持っています。この加工困難な材(変形しやすく割れやすい)を完璧ともいえる精度で美しく仕上げていることには改めて感嘆しますが、このギターの音響的な完成度の高さも特筆されるべきでしょう。

表面板力木構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に一本ずつのハーモニックバー、そして表面板低音側上部のふくらみ部分から下部高音側のふくらみ部分へと斜めに横切るように設置されたもう一本のバー(このバーはサウンドホール下に設置されたハーモニックバーとちょうどその中央で交差している)が設置され、扇状力木は計6本がセンターに配置された一本を境に高音側に2本、低音側に3本の配置となっており、ボトム部分でそれらの先端を受け止めるように2本のクロージングバーがハの字型に配置されています。ブリッジ位置には駒板よりも長く、ほぼ横幅いっぱいに渡ってパッチ板が貼られています。レゾナンスはG#~Aに設定されています。2本のハーモニックバーと斜めに交差するバーの3本とも低音側に4~5cmほどの低い開口部が設けられており、これを含む上記の表面板内部構造はそのレゾナンス設定も併せてホセ・ラミレス3世のの有名な「1A」 モデルの基本形を踏襲しています。

一つ一つの音の粒が揃った、非常に分離の良い音響で、十分なサスティーンも12フレット以上のハイフレットに至るまで均質的に備わっているのは珍しい。高い音圧はラミレスを思わせもしますが、やはり竹材によるものなのか硬めのきりっとした音像に杉材の柔らかみをほのかにまぶした様な独特の質感。指と完全にシンクロするような速い反応ですべてが明晰に発音されるため、演奏には自然なドライヴ感が生まれるのですがこれがなんとも心地よい。このからっとした(「竹を割ったような」と思わず言いたくなる)音響の中にスペインギター的なニュアンスをしっかりと含んでいるところは見事なもので、その特異さだけで語られるべきではない魅力を持っています。

ほぼ無傷で修理履歴のない美品です。ネック(これも孟宗竹製)、フレットなどの演奏性に関する部分も良好な状態。ネック形状は普通の厚みのDシェイプでフラットな加工がされており、指板はクラシックギターとしてはやや強めのラウンド加工が施されています。弦の張りは柔らかめなので両手ともに演奏上のストレスが軽減されています。弦高値は3.0/4.3mm(1弦/6弦 12フレット)でサドルには2.0~3.5mmの余剰がありますのでお好みに応じて調整が可能です。





定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  198,000 円
注文数 :   

製作家/商品名 中山 修 Osamu Nakayama演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. Bamboo Guitar
005_NakayamaO_02_209_04
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2009年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides 孟宗竹 Bamboo
付属品 Option 軽量ケース
備考 Notes
ネック:孟宗竹
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.2mm

〔製作家情報〕
1941年 秋田県に生まれ、新潟県で育つ。中学の時からクラシックギターの演奏を始め、東京に出て小原安正に師事。1960年にはスペインに渡り、ナルシソ・イエペスに師事します。この時現地のギター製作家から自身が所持していた国産ギターを酷評されたのをきっかけに発奮し、本場スペインのギター製作を学ぶことを決意します。師イエペスにより当時まさに隆盛を極めんとしていたホセ・ラミレス3世の工房を紹介され、9年もの間、昼は演奏を夜はギター工房で製作修行をする日々を過ごします。帰国後に長野に工房を構え、自身が製作したモデルをイエペスが使用するなどしてその名声と評価は高まりますが、1979年38歳の時に事故により両手を負傷、深い絶望とともに演奏と製作の両方を完全に断念します。その後九州の久留米に転居して木工職人として働いていましたが、夢に現れた「竹製のギター」が啓示となり、製作を辞してから21年後の2000年に地元久留米の孟宗竹を使用してクラシックギターを再び製作することを決意。前例のないギターだけに3年の試行錯誤を経てようやく最初の一本を製作。その後も改良を続ける内にユーザーの評価も注目度も高まりを見せるようになり、おそらく世界で唯一の竹製ギターは文字通り中山修ブランドのフラッグシップモデルとして人気を博すことになります。

中山氏自身の説明によると、Bamboo Guitar に使われる竹は工房がある福岡県久留米市の孟宗竹のみを使用。1本につき直径18cmほどの竹を8本、それを4つ割りにして釜茹でした後に半年間じっくりと日干しにする。細く切った竹板を80枚以上貼り合わせて厚さ9センチの合板を作りあげ、それをギター各部の部材として加工して組み合わせるだという。竹という素材の性質からその加工には非常な困難が伴いますが、これを細心の注意を払って作業をすることで造作的にも音響的にも完成度の高い1本として仕上げる技量は見事なもので、同時に彼の製作家としての出自たるスペインギターへの深い敬意も感じられる作品は非常な魅力があり、熱心なファン層を形成しています。


〔楽器情報〕
中山修製作のバンブーギター 2009年製 Used美品の入荷です。表面板は松、横裏板は孟宗竹を使用したモデル、まずは誰もが清澄でしかし野性的な竹ならではのヴィジュアルに目が奪われるでしょう。表面板はやや飴色がかったヴィンテージニュアンスの松材を使用しており、これが孟宗竹との不思議なコントラストを生み出しています。

表面板力木構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に一本ずつのハーモニックバー、そして表面板低音側上部のふくらみ部分から高音側下部のふくらみ部分へと斜めに横切るように設置されたもう一本のバー(このバーはサウンドホール下に設置されたハーモニックバーとちょうどその中央で交差している)が設置され、扇状力木は計6本がセンターに配置された一本を境に高音側に2本、低音側に3本の配置となっており、ボトム部分でそれらの先端を受け止めるように2本のクロージングバーがハの字型に配置されています。ブリッジ位置には駒板よりも長く、ほぼ横幅いっぱいに渡ってパッチ板が貼られています。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。2本のハーモニックバーと斜めに交差するバーの3本とも低音側に4~5cmほどの低い開口部が設けられており、これを含む上記の表面板内部構造は彼がスペインで製作修行をしたホセ・ラミレス3世の有名な「1A」 モデルを踏襲しています。

松と竹材との組み合わせによる音響はやはりとてもすっきりとしたもので、単音は硬めのきりっとした音像が低音から高音まで均質に行き渡っており、スペインギター的などっしりとした重心感覚とは異なりフラットな感覚。そこに竹材特有のドライな響きとラミレス的表情が不思議に合わさって、古楽器的とも南米的とも言える音色を作り上げており、これがなかなか個性的。

ほぼ無傷で修理履歴のない美品です。ネック(これも孟宗竹製)、フレットなどの演奏性に関する部分も良好な状態。ネック形状はやや厚みのあるDシェイプでフラットな加工がされており、指板はクラシックギターとしてはやや強めのラウンド加工が施されています。弦の張りは柔らかめなので両手ともに演奏上のストレスが軽減されています。弦高値は3.0/4.2mm(1弦/6弦 12フレット)でサドルには1.0~1.5mmの余剰がありますのでお好みに応じて調整が可能です。





定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  198,000 円
注文数 :   

製作家/商品名 佐藤 忠夫 Tadao Sato演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. No.56
005_satoT_02_209_56
弦長 Scale Length 650mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 2009年
表板 Top 松 Solid Spruce
横裏板 Back & Sides メイプル Solid Maple
付属品 Option 軽量ケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm

[製作家情報]
1940年徳島県生まれ。クラシックギター演奏を溝渕溝五郎に師事。千葉大学薬学部卒業後に大塚製薬に入社。カンザス大学、フロリダ大学にも留学した。2000年徳島ギター協会に入会。川竹道夫氏にギター演奏を学び、同時にギター製作部に入門。同年自身の作による第1号を完成させ、その後も限られた本数ながらコンスタントに製作を継続。トーレスを基本としたトラディショナルな工法で、セラックニス仕上げの素朴な音色と作風です。また翻訳業でも、クラシックギター製作における最重要の研究書である「アントニオ・デ・トーレス:ギター製作家-その生涯と作品」(ホセ・ルイス・ロマニリョス著)、「ラミレスが語る ギターの世界」(ホセ・ラミレス三世著)の共同翻訳者として出版しています。

[楽器情報]
佐藤忠夫製作 のNo.56 松・キルテッドメイプル仕様 Usedの入荷です。「Classic &Flamenco」とラベルには印字されていますが純粋なクラシックモデルと言ってよいでしょう。ヘッドやボディシェイプ、内部の力木配置などアントニオ・デ・トーレスに準拠した仕様となっています。表面板力木配置はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー。扇状力木は左右対称7本、それらの先端をボトム部でV字型に配置された2本のクロージングバーが受け止めます。更にサウンドホールの両脇(高音側と低音側)にも各一本の短い力木がちょうど横板のカーブに沿うように配置されています。レゾナンスはGの少し上に設定されています。

佐藤氏のギターはまろやかな発音、音の乾いた触感が特徴ですが、本器においてはメイプル特有の角の取れた音像と相乗し、耳に優しく、温かみがあり、適度な芯の強さを備えたギターに仕上がっています。横裏板に使用されたキルテッドメイプルも上質で、薄いセラック塗装の質感が古雅な雰囲気を醸し出し、全体に味わい深い外観となっています。

高音側横板のくびれ部に5㎝程の割れ修理歴、また低音側横板ネックヒール部に4㎝程の割れ補修履歴があります。その他キズは全体にほとんどなく綺麗な状態。ネックは真っすぐを維持しており(ネックシェイプは普通の厚みのDシェイプ)、フレットも適正値を維持しています。糸巻はGotoh製、こちらも現状で機能的に問題ありません。弦高値は3.0/4.0㎜(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰が1.5~2.5㎜ありますのでお好みに応じてさらに低く調整する事が可能です。





品切れ 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  308,000 円

製作家/商品名 ヤマハ YAMAHA
モデル/品番 Model/No. GC-20S ♯2709
005_yamaha_02_GC20S_178
弦長 Scale Length 660mm
国 Country 日本 Japan
製作年 Year 1978年
表板 Top 杉 Solid Ceder
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド Solid South American Rosewood
付属品 Option ハードケース
備考 Notes
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:オリジナル(ヤマハ)
弦 高:1弦 2.6mm/6弦 3.1mm

[製作家情報]
総合楽器メーカーとして世界最大規模を誇り、楽器製作と音楽事業だけでも圧倒的なシェアを誇るヤマハ(1887年 静岡県 浜松市に創業)は、クラシックギターの普及にも早くから取り組んでいました。1960年代にクラシックギターの需要が世界的に高まりを見せ、国内でのクラシックギターの市場を活性化するべくヤマハは1966年にギター研究科を新設し手工ギターの研究開発に着手します。そして翌年には当時スペイン、グラナダのメンター的存在となっていた製作家のエドゥアルド・フェレールを招きスペイン伝統工法の指導を受け、更に1973年にはマヌエル・エルナンデス(エルナンデス・イ・アグアド)を招聘し技術指導を受けています。これらの集中研修の結果生まれたのがグランドコンサート(GC)シリーズで、これは現在に至るまでヤマハクラシックモデルのハイスペックシリーズとして内容を変えながら継続しています。

[楽器情報]
加藤敏郎1978年製、YAMAHA グランドコンサートシリーズのGC20S #2709 Used 良品の入荷です。1967年から始まるGCシリーズはマヌエル・エルナンデスの直接の指導を受けた江崎秀行や加藤俊郎らによる1974年発売のエポックメイキングなGC30(A、B、Cを別々の職人が担当)でYAMAHAのクラシックラインの確固たる土台を築き上げますが、当時の空前のブームやスペイン製(「本場のギター」という売り文句とともに)への需要の高まりに対するこのブランドの対応力はすさまじく、充実したラインナップを世に出してゆきます。本作GC20Sは横裏板に中南米ローズウッドを使用したハイスペックなモデルで、ブラジリアン・ローズウッドを使用したGC30に次ぐハイスペックモデルとして人気を博しました。

フォトジェニックな板目の横裏板に赤茶のセダーを表面板に、さらに全体を引き締めるイエローを基調としたバタフライの意匠がロゼッタやパーフリングにあしらわれた外観は豪奢で、いかにもラミレス系のマドリッドスクールを想起させる迫力があります。音も同様で、やや硬めの音像ですがたっぷりとエコーを伴って力強く鳴り、表情の変化もしっかりとあるところなど、作り手のスペインへの実直なリスペクトを感じさせる佳品となっています。タッチに対する反応も良く、ふくらみのある響きとも相まって弾き手は心地よく感じます。

表面板内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に1本、下側(ブリッジ側)に2本のハーモニックバー、そしてその下側バーの中央から高音側横板に向かって斜めに下りてゆくように配置されたトレブルバー、扇状力木は計6本がセンターに配置された1本を境にして高音側に2本、低音側に3本があまり角度をつけず平行に近い形で設置されています。そして駒板の位置にはほぼ横幅いっぱいに薄いパッチ補強板が貼られているという構造で、エルナンデス・イ・アグアド的配置の影響がやはり見て取れます。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。

割れなどの大きな修理履歴はありません。表面板の高音側は弾きキズや細かな打痕等やや多く見られますが年代相応のレベル、横裏板は衣服等による細かな摩擦跡がありますが外観を損ねるものではありません。ネックヒール部分や横板のボトム部接合部分などに塗装の割れや浮きなどが見られますが、現状で使用や状態に影響はありません。ネックはほんの少し順反りですが許容範囲内、フレットは摩耗なく良好な状態です。ネックシェイプは角の取れた薄めのDシェイプ。糸巻はYAMAHAオリジナルのものを装着しており、現時点で機能的な問題はありません(ピッチは40mm仕様)。


品切れ 定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  264,000 円


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