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国産クラシック 中古
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製作家/商品名
:
三浦 隆志 Takashi Miura
モデル/品番 Model/No.
:
P-17 No.1348
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
648mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2001年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option
:
ハードケース(ヒスコック)
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.9mm
〔製作家情報〕
1951年北海道生まれ。1973年札幌にてギター製作を開始。
1980年、84年スペインはグラナダに渡り、同地の名工アントニオ・マリン・モンテロに師事。1985年帰国後、仙台に工房を構えている。
スペイン、グラナダの名工アントニオ・マリンの指導を受けたことから、国内におけるグラナダ派の直系と位置付けられることの多い氏ですが、伝統的なスペインギター工法を基礎としながらも、持ち前の進取の気性でダブルトップなどモダンタイプの製作法も実践し、それぞれ高い評価を受けている製作家です。
〔楽器情報〕
三浦隆志製作のモデルP-17 2001年製 Usedの入荷です。表板にはベアクロウの入った松材、横裏板にはこれも特徴的な木目の(おそらくはジリコテ材)を使用しメイプルのライニングでセッティング、ヘッドシェイプはホセ・ルイス・ロマニリョスのデザインを採用しており、洒脱な外観に仕上げています。
内部構造はサウンドホール上側に厚く高く加工された強固なハーモニックバーが2本、サウンドホール下側のバーは低音側から高音側に向けてやや斜めに下がってゆくように設置されており、扇状力木は左右対称5本、ブリッジ位置にほぼ横幅いっぱいにわたって設置されたいわゆるトランスヴァースバーを貫通してボディボトム部まで伸びています。サウンドホールの両側(低音側と高音側)にもそれぞれ1本ずつ短い力木が横板のカーヴに沿うように設置されています。5本の扇状力木がトランスヴァースバーを貫通するシステムはフランスの製作家ロベール・ブーシェの構造的特徴であると同時に三浦氏の師事したアントニオ・マリンのスタンダードでもありますが、ここで氏は力木とバーが交差する部分の加工等細かな部分での独自の試みを行っており、先述のサウンドホール両脇の短い力木の設置などはブーシェ、マリンどちらの設計にもありません(ただしこの設計自体はトーレス以降オーソドックスなスタイルの一つとして定着しています)。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。
丁寧な造作や意匠などの審美的な面でスペイン、特にグラナダ的な要素を深く感じさせる仕上がりは三浦氏の作では通底しており、20年以上前の作となる本器でもそれは如実に見てとることができます。しかしながらグラナダギターの明朗で生々しい響きとは趣を異にした音で、たっぷりとリヴァーブをかけたような独特のふわりとした響き。これはスペイン的な奥行きやパースペクティブのある響き方とは明らかに異なるもので、またどちらと言えばやや硬質の渋く落ち着いた音の楽器が多い氏にとっても音響的に珍しい一本といえます。しかしながら音像自体は芯がしっかりとして、わずかな反発感を伴いながら心地よく発音されるその撥弦の感触、低音~中低音のBassとしての身振りと不足なく歌う高音とのバランスは自然で、三浦氏の楽器の中でも魅力ある一本となっています。
割れなどの大きな修理履歴はありません。ピックアップを搭載して使用されていたもので、現在はピックアップシステムはすべて取り外してあります。横板の底部分はアウトジャックを取り外した後に埋木による穴埋めと塗装タッチアップが施されています。ネック、フレット、糸巻などの演奏性に関わる部分は問題ありません。全体に細かな傷や摩擦跡など有りますが年代相応のレベルと言えます。
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×
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 418,000 円
注文数
:
製作家/商品名
:
中山 修 Osamu Nakayama
モデル/品番 Model/No.
:
Bamboo Guitar
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2009年
表板 Top
:
杉単板 Ceder
横裏板 Back & Sides
:
孟宗竹 Bamboo
付属品 Option
:
軽量ケース
備考 Notes
:
ネック:孟宗竹
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.3mm
〔製作家情報〕
1941年 秋田県に生まれ、新潟県で育つ。中学の時からクラシックギターの演奏を始め、東京に出て小原安正に師事。1960年にはスペインに渡り、ナルシソ・イエペスに師事します。この時現地のギター製作家から自身が所持していた国産ギターを酷評されたのをきっかけに発奮し、本場スペインのギター製作を学ぶことを決意します。師イエペスにより当時まさに隆盛を極めんとしていたホセ・ラミレス3世の工房を紹介され、9年もの間、昼は演奏を夜はギター工房で製作修行をする日々を過ごします。帰国後に長野に工房を構え、自身が製作したモデルをイエペスが使用するなどしてその名声と評価は高まりますが、1979年38歳の時に事故により両手を負傷、深い絶望とともに演奏と製作の両方を完全に断念します。その後九州の久留米に転居して木工職人として働いていましたが、夢に現れた「竹製のギター」が啓示となり、製作を辞してから21年後の2000年に地元久留米の孟宗竹を使用してクラシックギターを再び製作することを決意。前例のないギターだけに3年の試行錯誤を経てようやく最初の一本を製作。その後も改良を続ける内にユーザーの評価も注目度も高まりを見せるようになり、おそらく世界で唯一の竹製ギターは文字通り中山修ブランドのフラッグシップモデルとして人気を博すことになります。
中山氏自身の説明によると、Bamboo Guitar に使われる竹は工房がある福岡県久留米市の孟宗竹のみを使用。1本につき直径18cmほどの竹を8本、それを4つ割りにして釜茹でした後に半年間じっくりと日干しにする。細く切った竹板を80枚以上貼り合わせて厚さ9センチの合板を作りあげ、それをギター各部の部材として加工して組み合わせるだという。竹という素材の性質からその加工には非常な困難が伴いますが、これを細心の注意を払って作業をすることで造作的にも音響的にも完成度の高い1本として仕上げる技量は見事なもので、同時に彼の製作家としての出自たるスペインギターへの深い敬意も感じられる作品は非常な魅力があり、熱心なファン層を形成しています。
〔楽器情報〕
中山修製作のバンブーギター 2009年製 Used美品の入荷です。表面板は杉、横裏板は孟宗竹(横板は内側にローズウッド材を貼り合わせています)を使用したモデルで、まずは竹特有の清澄でしかし野性的な板目に目が奪われます。表面板の杉材とのコントラストも良く、同じような白い材との組み合わせでは楓や糸杉などがありますが、それらとはやはり異なる特別な個性を持っています。この加工困難な材(変形しやすく割れやすい)を完璧ともいえる精度で美しく仕上げていることには改めて感嘆しますが、このギターの音響的な完成度の高さも特筆されるべきでしょう。
表面板力木構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に一本ずつのハーモニックバー、そして表面板低音側上部のふくらみ部分から下部高音側のふくらみ部分へと斜めに横切るように設置されたもう一本のバー(このバーはサウンドホール下に設置されたハーモニックバーとちょうどその中央で交差している)が設置され、扇状力木は計6本がセンターに配置された一本を境に高音側に2本、低音側に3本の配置となっており、ボトム部分でそれらの先端を受け止めるように2本のクロージングバーがハの字型に配置されています。ブリッジ位置には駒板よりも長く、ほぼ横幅いっぱいに渡ってパッチ板が貼られています。レゾナンスはG#~Aに設定されています。2本のハーモニックバーと斜めに交差するバーの3本とも低音側に4~5cmほどの低い開口部が設けられており、これを含む上記の表面板内部構造はそのレゾナンス設定も併せてホセ・ラミレス3世のの有名な「1A」 モデルの基本形を踏襲しています。
一つ一つの音の粒が揃った、非常に分離の良い音響で、十分なサスティーンも12フレット以上のハイフレットに至るまで均質的に備わっているのは珍しい。高い音圧はラミレスを思わせもしますが、やはり竹材によるものなのか硬めのきりっとした音像に杉材の柔らかみをほのかにまぶした様な独特の質感。指と完全にシンクロするような速い反応ですべてが明晰に発音されるため、演奏には自然なドライヴ感が生まれるのですがこれがなんとも心地よい。このからっとした(「竹を割ったような」と思わず言いたくなる)音響の中にスペインギター的なニュアンスをしっかりと含んでいるところは見事なもので、その特異さだけで語られるべきではない魅力を持っています。
ほぼ無傷で修理履歴のない美品です。ネック(これも孟宗竹製)、フレットなどの演奏性に関する部分も良好な状態。ネック形状は普通の厚みのDシェイプでフラットな加工がされており、指板はクラシックギターとしてはやや強めのラウンド加工が施されています。弦の張りは柔らかめなので両手ともに演奏上のストレスが軽減されています。弦高値は3.0/4.3mm(1弦/6弦 12フレット)でサドルには2.0~3.5mmの余剰がありますのでお好みに応じて調整が可能です。
Performance video
×
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 198,000 円
注文数
:
製作家/商品名
:
中山 修 Osamu Nakayama
モデル/品番 Model/No.
:
Bamboo Guitar
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2009年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
孟宗竹 Bamboo
付属品 Option
:
軽量ケース
備考 Notes
:
ネック:孟宗竹
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.2mm
〔製作家情報〕
1941年 秋田県に生まれ、新潟県で育つ。中学の時からクラシックギターの演奏を始め、東京に出て小原安正に師事。1960年にはスペインに渡り、ナルシソ・イエペスに師事します。この時現地のギター製作家から自身が所持していた国産ギターを酷評されたのをきっかけに発奮し、本場スペインのギター製作を学ぶことを決意します。師イエペスにより当時まさに隆盛を極めんとしていたホセ・ラミレス3世の工房を紹介され、9年もの間、昼は演奏を夜はギター工房で製作修行をする日々を過ごします。帰国後に長野に工房を構え、自身が製作したモデルをイエペスが使用するなどしてその名声と評価は高まりますが、1979年38歳の時に事故により両手を負傷、深い絶望とともに演奏と製作の両方を完全に断念します。その後九州の久留米に転居して木工職人として働いていましたが、夢に現れた「竹製のギター」が啓示となり、製作を辞してから21年後の2000年に地元久留米の孟宗竹を使用してクラシックギターを再び製作することを決意。前例のないギターだけに3年の試行錯誤を経てようやく最初の一本を製作。その後も改良を続ける内にユーザーの評価も注目度も高まりを見せるようになり、おそらく世界で唯一の竹製ギターは文字通り中山修ブランドのフラッグシップモデルとして人気を博すことになります。
中山氏自身の説明によると、Bamboo Guitar に使われる竹は工房がある福岡県久留米市の孟宗竹のみを使用。1本につき直径18cmほどの竹を8本、それを4つ割りにして釜茹でした後に半年間じっくりと日干しにする。細く切った竹板を80枚以上貼り合わせて厚さ9センチの合板を作りあげ、それをギター各部の部材として加工して組み合わせるだという。竹という素材の性質からその加工には非常な困難が伴いますが、これを細心の注意を払って作業をすることで造作的にも音響的にも完成度の高い1本として仕上げる技量は見事なもので、同時に彼の製作家としての出自たるスペインギターへの深い敬意も感じられる作品は非常な魅力があり、熱心なファン層を形成しています。
〔楽器情報〕
中山修製作のバンブーギター 2009年製 Used美品の入荷です。表面板は松、横裏板は孟宗竹を使用したモデル、まずは誰もが清澄でしかし野性的な竹ならではのヴィジュアルに目が奪われるでしょう。表面板はやや飴色がかったヴィンテージニュアンスの松材を使用しており、これが孟宗竹との不思議なコントラストを生み出しています。
表面板力木構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に一本ずつのハーモニックバー、そして表面板低音側上部のふくらみ部分から高音側下部のふくらみ部分へと斜めに横切るように設置されたもう一本のバー(このバーはサウンドホール下に設置されたハーモニックバーとちょうどその中央で交差している)が設置され、扇状力木は計6本がセンターに配置された一本を境に高音側に2本、低音側に3本の配置となっており、ボトム部分でそれらの先端を受け止めるように2本のクロージングバーがハの字型に配置されています。ブリッジ位置には駒板よりも長く、ほぼ横幅いっぱいに渡ってパッチ板が貼られています。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。2本のハーモニックバーと斜めに交差するバーの3本とも低音側に4~5cmほどの低い開口部が設けられており、これを含む上記の表面板内部構造は彼がスペインで製作修行をしたホセ・ラミレス3世の有名な「1A」 モデルを踏襲しています。
松と竹材との組み合わせによる音響はやはりとてもすっきりとしたもので、単音は硬めのきりっとした音像が低音から高音まで均質に行き渡っており、スペインギター的などっしりとした重心感覚とは異なりフラットな感覚。そこに竹材特有のドライな響きとラミレス的表情が不思議に合わさって、古楽器的とも南米的とも言える音色を作り上げており、これがなかなか個性的。
ほぼ無傷で修理履歴のない美品です。ネック(これも孟宗竹製)、フレットなどの演奏性に関する部分も良好な状態。ネック形状はやや厚みのあるDシェイプでフラットな加工がされており、指板はクラシックギターとしてはやや強めのラウンド加工が施されています。弦の張りは柔らかめなので両手ともに演奏上のストレスが軽減されています。弦高値は3.0/4.2mm(1弦/6弦 12フレット)でサドルには1.0~1.5mmの余剰がありますのでお好みに応じて調整が可能です。
Performance video
×
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 198,000 円
注文数
:
製作家/商品名
:
佐藤 忠夫 Tadao Sato
モデル/品番 Model/No.
:
No.56
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2009年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
楓単板 Maple
付属品 Option
:
軽量ケース
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm
[製作家情報]
1940年徳島県生まれ。クラシックギター演奏を溝渕溝五郎に師事。千葉大学薬学部卒業後に大塚製薬に入社。カンザス大学、フロリダ大学にも留学した。2000年徳島ギター協会に入会。川竹道夫氏にギター演奏を学び、同時にギター製作部に入門。同年自身の作による第1号を完成させ、その後も限られた本数ながらコンスタントに製作を継続。トーレスを基本としたトラディショナルな工法で、セラックニス仕上げの素朴な音色と作風です。また翻訳業でも、クラシックギター製作における最重要の研究書である「アントニオ・デ・トーレス:ギター製作家-その生涯と作品」(ホセ・ルイス・ロマニリョス著)、「ラミレスが語る ギターの世界」(ホセ・ラミレス三世著)の共同翻訳者として出版しています。
[楽器情報]
佐藤忠夫製作 のNo.56 松・キルテッドメイプル仕様 Usedの入荷です。「Classic &Flamenco」とラベルには印字されていますが純粋なクラシックモデルと言ってよいでしょう。ヘッドやボディシェイプ、内部の力木配置などアントニオ・デ・トーレスに準拠した仕様となっています。表面板力木配置はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー。扇状力木は左右対称7本、それらの先端をボトム部でV字型に配置された2本のクロージングバーが受け止めます。更にサウンドホールの両脇(高音側と低音側)にも各一本の短い力木がちょうど横板のカーブに沿うように配置されています。レゾナンスはGの少し上に設定されています。
佐藤氏のギターはまろやかな発音、音の乾いた触感が特徴ですが、本器においてはメイプル特有の角の取れた音像と相乗し、耳に優しく、温かみがあり、適度な芯の強さを備えたギターに仕上がっています。横裏板に使用されたキルテッドメイプルも上質で、薄いセラック塗装の質感が古雅な雰囲気を醸し出し、全体に味わい深い外観となっています。
高音側横板のくびれ部に5㎝程の割れ修理歴、また低音側横板ネックヒール部に4㎝程の割れ補修履歴があります。その他キズは全体にほとんどなく綺麗な状態。ネックは真っすぐを維持しており(ネックシェイプは普通の厚みのDシェイプ)、フレットも適正値を維持しています。糸巻はGotoh製、こちらも現状で機能的に問題ありません。弦高値は3.0/4.0㎜(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰が1.5~2.5㎜ありますのでお好みに応じてさらに低く調整する事が可能です。
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定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 308,000 円
注文数
:
製作家/商品名
:
ヤマハ YAMAHA
モデル/品番 Model/No.
:
GC-20S ♯2709
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
660mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
1978年
表板 Top
:
杉単板 Ceder
横裏板 Back & Sides
:
中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option
:
ハードケース
備考 Notes
:
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:オリジナル(ヤマハ)
弦 高:1弦 2.6mm/6弦 3.1mm
[製作家情報]
総合楽器メーカーとして世界最大規模を誇り、楽器製作と音楽事業だけでも圧倒的なシェアを誇るヤマハ(1887年 静岡県 浜松市に創業)は、クラシックギターの普及にも早くから取り組んでいました。1960年代にクラシックギターの需要が世界的に高まりを見せ、国内でのクラシックギターの市場を活性化するべくヤマハは1966年にギター研究科を新設し手工ギターの研究開発に着手します。そして翌年には当時スペイン、グラナダのメンター的存在となっていた製作家のエドゥアルド・フェレールを招きスペイン伝統工法の指導を受け、更に1973年にはマヌエル・エルナンデス(エルナンデス・イ・アグアド)を招聘し技術指導を受けています。これらの集中研修の結果生まれたのがグランドコンサート(GC)シリーズで、これは現在に至るまでヤマハクラシックモデルのハイスペックシリーズとして内容を変えながら継続しています。
[楽器情報]
加藤敏郎1978年製、YAMAHA グランドコンサートシリーズのGC20S #2709 Used 良品の入荷です。1967年から始まるGCシリーズはマヌエル・エルナンデスの直接の指導を受けた江崎秀行や加藤俊郎らによる1974年発売のエポックメイキングなGC30(A、B、Cを別々の職人が担当)でYAMAHAのクラシックラインの確固たる土台を築き上げますが、当時の空前のブームやスペイン製(「本場のギター」という売り文句とともに)への需要の高まりに対するこのブランドの対応力はすさまじく、充実したラインナップを世に出してゆきます。本作GC20Sは横裏板に中南米ローズウッドを使用したハイスペックなモデルで、ブラジリアン・ローズウッドを使用したGC30に次ぐハイスペックモデルとして人気を博しました。
フォトジェニックな板目の横裏板に赤茶のセダーを表面板に、さらに全体を引き締めるイエローを基調としたバタフライの意匠がロゼッタやパーフリングにあしらわれた外観は豪奢で、いかにもラミレス系のマドリッドスクールを想起させる迫力があります。音も同様で、やや硬めの音像ですがたっぷりとエコーを伴って力強く鳴り、表情の変化もしっかりとあるところなど、作り手のスペインへの実直なリスペクトを感じさせる佳品となっています。タッチに対する反応も良く、ふくらみのある響きとも相まって弾き手は心地よく感じます。
表面板内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に1本、下側(ブリッジ側)に2本のハーモニックバー、そしてその下側バーの中央から高音側横板に向かって斜めに下りてゆくように配置されたトレブルバー、扇状力木は計6本がセンターに配置された1本を境にして高音側に2本、低音側に3本があまり角度をつけず平行に近い形で設置されています。そして駒板の位置にはほぼ横幅いっぱいに薄いパッチ補強板が貼られているという構造で、エルナンデス・イ・アグアド的配置の影響がやはり見て取れます。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。
割れなどの大きな修理履歴はありません。表面板の高音側は弾きキズや細かな打痕等やや多く見られますが年代相応のレベル、横裏板は衣服等による細かな摩擦跡がありますが外観を損ねるものではありません。ネックヒール部分や横板のボトム部接合部分などに塗装の割れや浮きなどが見られますが、現状で使用や状態に影響はありません。ネックはほんの少し順反りですが許容範囲内、フレットは摩耗なく良好な状態です。ネックシェイプは角の取れた薄めのDシェイプ。糸巻はYAMAHAオリジナルのものを装着しており、現時点で機能的な問題はありません(ピッチは40mm仕様)。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 264,000 円
注文数
:
製作家/商品名
:
ヤマハ YAMAHA
モデル/品番 Model/No.
:
GC-30B No.193
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
660mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
1980年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option
:
ハードケース(オリジナル)
備考 Notes
:
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板 セラック /横裏板 ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.9mm/6弦 3.8mm
[製作家情報]
総合楽器メーカーとして世界最大規模を誇り、楽器製作と音楽事業だけでも圧倒的なシェアを誇るヤマハ(1887年 静岡県 浜松市に創業)は、クラシックギターの普及にも早くから取り組んでいました。1960年代にクラシックギターの需要が世界的に高まりを見せ、国内でのクラシックギターの市場を活性化するべくヤマハは1966年にギター研究科を新設し手工ギターの研究開発に着手します。そして翌年には当時スペイン、グラナダのメンター的存在となっていた製作家のエドゥアルド・フェレールを招きスペイン伝統工法の指導を受け、更に1973年にはマヌエル・エルナンデス(エルナンデス・イ・アグアド)を招聘し技術指導を受けています。これらの集中研修の結果生まれたのがグランドコンサート(GC)シリーズで、これは現在に至るまでヤマハクラシックモデルのハイスペックシリーズとして内容を変えながら継続しています。
[楽器情報]
江崎秀行 1980年製作、YAMAHA グランドコンサートシリーズのGC30B No.193 Used 良品の入荷です。1967年から始まるGCシリーズはマヌエル・エルナンデスの直接の指導を受けた江崎秀行や加藤俊郎らによる1974年発売のエポックメイキングなGC30(A、B、Cを別々の職人が担当)でYAMAHAのクラシックラインの確固たる土台を築き上げますが、当時の空前のブームやスペイン製(「本場のギター」という売り文句とともに)への需要の高まりに対するこのブランドの対応力はすさまじく、充実したラインナップを世に出してゆきます。
本作はまさしくその嚆矢となったヤマハファンの間ではなかばレジェンダリーなモデル。
表面板内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に1本、下側(ブリッジ側)に2本のハーモニックバー、そしてその下側バーの中央から高音側横板に向かって斜めに下りてゆくように配置されたトレブルバー、扇状力木は計6本がセンターに配置された1本を境にして高音側に2本、低音側に3本があまり角度をつけず平行に近い形で設置されています。そして駒板の位置には薄いパッチ補強板が貼られているという構造で、エルナンデス・イ・アグアド的配置の影響がやはり見て取れます。レゾナンスはG#の少し上に設定されています。
低音から高音まで均質で非常に高い音圧で、豪壮とさえいえる鳴り。エコーまとわせながら艶やかな音がたっぷりとしたサステーィンで響き、音とバランスは常に一定しているので奏者はストレスを感じないでしょう。スペインギターの室内楽的な奥行きを持った響きとは異なるものの、むしろフラットに整った鳴りを追求されており、演奏に安定性が生まれます。
割れなどの大きな修理履歴はありません。表面板全体に浅く細かな打痕やキズが見られ、横裏板は衣服等による細かな摩擦跡や一部塗装の変色などがありますが、何れも年代考慮すると良好な状態と言え、外観を損ねるものではありません。ネックヒール接合部分に塗装の割れや浮きなどが見られますが、現状で使用や状態に影響はありません。ネックは真直ぐを維持しており、フレットは摩耗なく良好な状態です。ネックシェイプは普通の厚みのDシェイプ。糸巻は出荷時はYAMAHAオリジナルのものを装着していたと思われますが、Gotoh 510モデルに現在は交換されています(ピッチは39mm仕様)。
Performance video
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定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 550,000 円
注文数
:
製作家/商品名
:
ヤマハ YAMAHA GC-7
モデル/品番 Model/No.
:
GC-7 GC-7
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
1981年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
ローズウッド単板 Indian rosewood
付属品 Option
:
ハードケース
備考 Notes
:
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:オリジナル
弦 高:1弦 2.7mm/6弦 3.9mm
[製作家情報]
総合楽器メーカーとして世界最大規模を誇り、楽器製作と音楽事業だけでも圧倒的なシェアを誇るヤマハ(1887年 静岡県 浜松市に創業)は、クラシックギターの普及にも早くから取り組んでいました。1960年代にクラシックギターの需要が世界的に高まりを見せ、国内でのクラシックギターの市場を活性化するべくヤマハは1966年にギター研究科を新設し手工ギターの研究開発に着手します。そして翌年には当時スペイン、グラナダのメンター的存在となっていた製作家のエドゥアルド・フェレールを招きスペイン伝統工法の指導を受け、更に1973年にはマヌエル・エルナンデス(エルナンデス・イ・アグアド)を招聘し技術指導を受けています。これらの集中研修の結果生まれたのがグランドコンサート(GC)シリーズで、これは現在に至るまでヤマハクラシックモデルのハイスペックシリーズとして内容を変えながら継続しています。
〔楽器情報〕
YAMAHA 1981年製GC-7 状態良好の中古が入荷致しました。ラベルには江崎秀行のサインが入っています。このブランドらしいしっかりとした造りと剛健な音が特徴。製作から40年が経過していますが僅かなキズ、衣服の摩擦跡と一部塗装のほんのわずかな変色のみで全体に非常に良好な状態。割れなどの大きな修理履歴もありません。ネックは真直ぐを維持しており、フレットもほとんど摩耗有りません。GCシリーズは頻繁にラインナップを変更し仕様も変化させているため、本モデルは現在では廃番となっています。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 165,000 円
注文数
:
製作家/商品名
:
茶位 幸信 Yukinobu Chai
モデル/品番 Model/No.
:
アルトギター No.15
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
528mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
1980年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
ローズウッド合板 Indian rosewood
付属品 Option
:
ハードケース
備考 Notes
:
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 3.8mm
[製作家情報]
1931年生まれ。大学在学中にヴァイオリンを製作したのがきっかけとなり、以後も独学で弦楽器を中心に製作。1968年からクラシックギターの製作を開始。極めてオーソドックスな、バランス良く豊かに鳴る楽器として人気を博し、また「絶対に壊れない」と本人が豪語するほどに妥協のない職人的な工作は、日本人の好みとしっかりと合致し、クラシック以外のユーザーの支持も多く集めました。どちらかと言えば渋めのドイツギターに近く余分な装飾を無くした作りで質実の高い楽器です。現在はご子息の幸弘氏が茶位ギター工房を引き継ぎ製作しています。
〔楽器情報〕
茶位幸信ブランド モデルNo.15 アルトギターUsedが入荷致しました。
入門モデルの普及と同時に合奏用ギターの製作も精力的に行っていたブランドだけに、クオリティに不足のない良質なギターです。よく弾き込まれているため全体に弾きキズ、打痕、スクラッチあと等あり、表面板の指板脇には割れ補修歴があります。ただしこちらは丁寧な処置が施されており、現状で全く問題ございません。ネックは真っすぐを維持しております。フレットは1~8Fで若干摩耗みられますが演奏上の問題のないレベル。音もしっかりと響いており、アルトギター中古として円満におすすめ出来る一本です。アルトギターの基本調弦は6弦(シB)、5弦(ミE)、4弦(ラA)、3弦(レD)、2弦(ファ# F#)、1弦(シB)になります。専用ハードケース付き。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 77,000 円
注文数
:
製作家/商品名
:
廣川 憲二 Kenji Hirokawa
モデル/品番 Model/No.
:
ハウザーモデル No.85
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
624mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2003年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
インディアン・ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option
:
ハードケース
備考 Notes
:
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.2mm
〔製作家情報〕
廣川憲二。愛媛県松山市の製作家。20歳の時に最初のギターを製作して以来、ほぼ独学で製作技術を学び、サラリーマンとして働く傍ら製作に勤しみます。海外の名器が持つ音色を備えた国産ギターを実現すべく、実直に本数を重ねてゆくうちに地元を中心に注目されるようになり、プロギタリストのオファーも入るようになります。退職後に自身の製作したギターを販売するショップ兼修理工房を立ち上げ、息子の淑哉氏(フラメンコギターの製作を担当)も加わり現在も製作を継続しています。
〔楽器情報〕
廣川憲二製作 2003年製 No.85 Usedの入荷です。表面板形状、内部構造、ロゼッタデザイン、ネックとヘッドの接合がVジョイント方式などからおそらくはドイツの名工ヘルマン・ハウザーのギターに準拠して作られたモデル(ヘッドシェイプは廣川氏のオリジナル)。クラシックモデルですが表面板には楓材で作られたゴルペ板が高音側にだけ貼られています。裏板はインディアン・ローズウッドと中央に中南米ローズ材を使用した3ピース仕様になっています。
表面板の力木配置はサウンドホール上側(ネック側)に2本(うち一本はやや短い補強プレート的なもの)、下側に1本のハーモニックバー、同じくホール両脇に1枚ずつの補強プレート、左右対称7本の扇状力木(センターと両外側の合わせて3本がやや強固な加工がされています)とそれらの先端をボトム部で受け止める2本のV字型に配置されたクロージングバー、駒板位置にはほぼ同じ大きさの補強プレートが貼られているという構造で、有名なハウザー セゴビアモデルに準拠した力木配置になっています。レゾナンスはAの下に設定されています。
低音から高音までの均質な音圧感で、高音はくっきりとし、低音はこの種のモデルとしては意外なほどにまろやかで、自然高音のメロディーが明確に浮き出るような響きのバランスになっています。オリジナルハウザーの透徹した厳しさやスペイン的な華やかさというよりもやはり日本的と言いたくなるような落ち着いた感触です。
全面ラッカー塗装で経年によるウェザーチェックが見られます。表面板全体は細かな傷や打痕等がありますが割れ等の修理履歴はありません。裏板は同様のウェザーチェックのほか3か所の軽微な割れ補修履歴があります。また塗装の一部変色と1㎝×2㎝ほどのやや粗雑なタッチアップ補修歴があります。ネック裏に数か所の打痕や爪傷がありますが演奏上の支障にはならないレベルです。ネックとフレットは良好な状態を維持しています。弦長は624㎜のショートスケール仕様で、弦高値は2.8/3.2mm(1弦/6弦 12フレット)と低めの設定になっているので手の小さめの方にもおすすめです。20フレット仕様。糸巻はGotoh 35G1800モデルを装着。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 165,000 円
注文数
:
製作家/商品名
:
クライナーバッハ(小川政博)
モデル/品番 Model/No.
:
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2007年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option
:
ハードケース
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ライシェル
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.6mm
[楽器情報]
演奏家としても活躍する小川政博の製作するクラシックギター「Kleiner Bach」2007年製Usedです。ボディ重量1.29㎏とかなり軽く造られており、表面板、横裏板ともかなり薄く加工されているため、現状で板の波うちや歪み等が生じています。裏板ボトム部に2か所、そうした変形からきたと思われる割れ修理履歴があります。またフレットはピッチ調整のため全交換されています。表面板内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、7本の扇状力木と2本のクロージングバー、駒板の位置には駒板とほぼ同じ面積の補強プレートという配置。特徴的なのは2本のクロージングバーが通常はエンドブロックを基点としてV字型に配置されるところ、ここでは高音側のバーはブリッジプレートと平行するように、駒板に近い位置に設置されており、高音側の3本の扇状力木もこのバーのところでとまっています。またサウンドホール周りとネック脚との間のスペースにも補強のためのプレートが接着されていますが、貼り付けるエリアごとに形状の工夫が為されています。レゾンナンスも低く、E♭の少し上という設定。
各力木はおそらくは出荷された後かと思われますが高さや形状を変更した形跡があります。また全体的にも造作的に粗さが目立つ部分が多くあり(製作当初からのものであることは間違いない箇所においても)、そうした意味での楽器としての完成度は高いとは言えません。しかしながら低い重心設定による低音のまさにBassとしての鳴りと全体に乾いた素朴な音色、まとまった響きなどはヴィンテージギター的な味わいがあります。
塗装は横裏板は艶のあるセラック、表板はマットな仕上げになっています。ネックは真っ直ぐを維持しており、フレットは交換されていますので適正値となっています。現在はブランドを閉鎖しているドイツの高級糸巻メーカーライシェルが装着されています。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 187,000 円
注文数
:
11~20件目/合計26件 2ページ目/合計3ページ
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