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製作家/商品名 ラファエル・マルドネス Rafael Mardones演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. #0115
002_RMardonez_02_209
弦長 Scale Length 650mm
国 Country チリ Chile
製作年 Year 2009年
表板 Top 杉単板 Cedar
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:ギルバート
弦 高:1弦 2.2mm/6弦 3.2mm

[製作家情報]
Rafael Mardones Diaz ラファエル・マルドネス・ディアス 現在南米チリを代表する製作家として知られています。同じく製作家である父親の手ほどきを受け、1972年からブランドをスタート。スペインのイグナシオ・フレタやマドリッドスクールの工法に影響を受けた作風で、重厚で威厳のある外観と、ふくよかで包容力のある響きが特徴。良材をセレクトして確かな造作精度で仕上げられており、造りと音の両面でハイクオリティなブランドとして南米随一のブランドとしての地位を確立しました。

ARDミュンヘン国際ギターコンクールで過去たった一人の1位入賞者(同コンクールはS.グロンドーナ、パブロ・マルケスらが参加しているがいずれも1位なしの2位)としても知られるギタリストLuis Orlandiniが愛用しているほか、ブラジル音楽の巨匠カエターノ・ヴェローゾが1998年からマルドネスのギターを使用しているのもファンにとっては忘れがたいところでしょう。

[楽器情報]
ラファエル・マルドネス製作 2009年製 #0115 Used 日本では中古市場でも珍しい一本が入荷致しました。良質なウェスタンレッドセダーにいかにも南米のギターらしい野趣を湛えた中南米産ローズウッドの組み合わせは威容があり、スペインのマドリッドスクールを思わせる雰囲気がまずは魅力的。

表面板力木構造もまた顕著にマドリッド派的特徴を備えたもの。サウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、このうちホール下側のバーの低音側には高さ数mm、4㎝程の長さの開口部が設けられています。ボディ下部は5本の左右対称の力木が、センターに配された真直ぐな1本を境に高音側低音側に2本づつ、それぞれが横板のカーブに呼応するように湾曲して加工されています。クロージングバーは高音側のみボトム部に設置、駒板位置にはフランスのロベール・ブーシェを思わせるトランスヴァースバーを設置(ただしこのバーは両端が低く加工されており、5本の力木のうち真ん中の3本だけがバーを貫通するような形になっています。ブーシェは扇状力木全てがバーを貫通しています)、さらにはこのトランスヴァースバーとサウンドホール下のバーの間、そしてエンドブロックとの間にも細く低いバーを一本づつ設置しています。この湾曲した力木構造は明らかにスペインのマヌエル・コントレラスの独創的なCurved Bracingを踏襲したもので、マルドネスはここにブーシェ的な構造を融合させています。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。

Curved Bracingシステムの特徴としては低音から高音までの均質な出力が挙げられますが、それゆえ全体にまとまりと落ち着きが自然に生まれます。マルドネスのギターは彼のもともとの資質によるものもあるかもしれませんが、スペイン的な迫力というよりもむしろ慎ましい包容力とも言うべきキャラクターがあり、そこに杉特有の艶とまろやかさとが加味された、大変に魅力的なものとなっています。

全体は少々の摩擦跡、打痕などがありますが良好な状態。ネック、フレットともに適正値を維持しています。ネックはDシェイプの薄くフラットな形状で、指板はほんの少しラウンド加工がされており左手の演奏性が追及されています。割れ等の大きな修理履歴もありません。糸巻はGilbert製の高い機能性を有したモデルを装着。ヘッドには特徴的な彫刻が施されていますがこれはチリ原産の Copihue(ツバキカズラ)の花をあしらったもの。

チリ発のハイクオリティブランド、ぜひ注目してほしい一本です。




定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 アントニオ・マリン・モンテロ Antonio Marin Montero演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. ブーシェモデル Modelo B   No.1504
010_01_marinA_1_02_219
弦長 Scale Length 650mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2019年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides 中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option ハードケース黒
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:黒檀
塗 装:表板 セラック /横裏板 セラック
糸 巻:ルブナー
弦 高:1弦 2.8mm /6弦 3.8mm

〔製作家情報〕
1933年スペイン、グラナダ生まれ。世界有数のギター製作の街と言えるグラナダの中心的存在として、国内外の多くの後進の指導にあたり、その広範にわたる深い影響力などからも、現在スペインギター製作界最高のマエストロと呼ぶにふさわしい名工です。

家具職人として出発し、のち1959年より同地の製作家エドゥアルド・フェレールの工房に入り製作を学びます。1961年には同工房出身のマヌエル・ベジードとともに共同の工房を立ち上げ、まずはキャリアをスタートさせます。その後独立し製作家としての評価も高めてゆきますが、1977年にある日本人発明家の紹介でフランスの名工ロベール・ブーシェ(1898~1986)との知遇を得て、その作風を大きく変化させていきました。このフランス最大の巨匠はマリンの非凡な才能をすぐに見抜き、その後自身がグラナダに赴いたりまたマリンをフランスに招くなどして親身にギター製作についてのアドバイスを与えています。もともとアンダルシア地方色の濃いギターを製作していましたが、ブーシェとの邂逅を機に、より楽器としての芸術的普遍性の高さを追及してゆき、音響と造作の両方に於いて、比類ない高みに達したギターはグラナダを代表する名品として現在不動の評価を得るに至っています。

ブーシェとの出会いのあと1979年には有名なアルハンブラ宮殿から市街地へとカイデロ坂を下りきったところの角の場所に工房を移し、90歳を迎える現在もそこで甥のホセ・マリンや2000年代に入ってあらたに加わったホセ・ゴンサレス・ロペスらとともに極めて精力的に製作を続けています。

また氏の人柄を慕って現在では世界中から若き才能がグラナダに集まるようになり、その影響力はさらに拡がりをみせています。2017年から同地で開催されているGranada Guitar Festival では氏の名前を冠した国際製作コンクールが併催されています。

[楽器製情報]
アントニオ・マリン・モンテロ製作のブーシェモデル Modelo B 2019年製 No.1504 のUsed美品が入荷致しました。ロベール・ブーシェとの邂逅後に、ブーシェ的音響とグラナダスタイルとを極めて高度なレベルで融合させた画期的なモデルで、アントニオ・マリン自身のフラッグシップモデルとなり、その後のグラナダのイメージを決定する名品とされているものです。

本作はマリンが86歳の時に製作したもので、まさにModelo Bの必要条件がすべて円満に備わったような1本。丁寧に弾き込まれてきたこともあり、音響の純度が高く、表情の変化ににおいて音楽の機微を表現しつくすような、その繊細な変化が素晴らしい。音色は艶を湛え、濃密で洗練されており、常に悠揚迫らぬ懐の深みを感じさせると同時に、グラナダ的というより以上にもはやマリンならではといえる清冽なみずみずしさが聴かれます。そして音量豊かさと反応の速さにおいてもスペイン屈指と言え、コンサートギターとしての現代的な機能性にも優れています。

内部構造はサウンドホール上側に2本(うちネックに近いほうは高さが低く長さも短く加工されたもの)、下側に1本のハーモニックバー、その下を左右対称5本の扇状力木がブリッジサドルの位置に横幅いっぱいに設置されたトランスヴァースバー(高音側と低音側とでほんの少し高さが異なります)を貫通してボトム部まで達しているというブーシェ的配置。レゾナンスはAの少し上に設定されています。全体は美しいセラックニス仕上げ。外観から内部至るまでの細かな作業も精緻を極めたもので、その点でも名品にふさわしい仕上がりになっています。

割れ等の大きな修理履歴はありませんがネック裏や、表面板全体に細かな傷ありますが目を近づけて認識できる程度の浅く微細なもので、外観を損ねるものではありません。横裏板はほぼ無傷に近い状態です。ネック、フレット、糸巻(ルブナー製)など演奏性に関わる部分は全く問題ありません。ネックは普通の厚みのDシェイプに加工されており自然なグリップ感。弦の張りも中庸なのでストレスなく弾ける感覚があります。





定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。

製作家/商品名 ホアン・エルナンデス Juan Hernandez演奏動画あり
モデル/品番 Model/No. トーレスモデル No.4
011_Jhernandez_02_211
弦長 Scale Length 640mm
国 Country スペイン Spain
製作年 Year 2011年
表板 Top 松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option オリジナル専用ハードケース
備考 Notes
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:シャーラー
弦 高:1弦 3.1mm/6弦 3.6 mm

〔製作家情報〕
1948年スペイン、バレンシア生まれ。15歳の時に地元バレンシアの工房Esteve Guitars(Francisco Esteve) に入り職人として働き始めます。同工房でも指折りの優秀な職人として認識されるようになり、やがて同ファクリ―の中で個別のセクションを与えられ自身のラベルによるモデルラインナップを展開します。彼の工房は彼の子息を含め5人に満たない少数の職人で構成されており、完全スパニッシュメイドの良質なギターをコンスタントに国内外に出荷し、高い評価を得ています。ステューデントモデルからコンサートギタリスト向けのプロフェッショナルモデル、19世紀仕様、多弦モデル、そしてラティス構造などモダンタイプに至るまで幅広く展開。ストレスのない迫力のある音響、明朗で表情豊かな音色、初心者でも弾き易い演奏性の追求などの実用性の高さに加え、各モデルにおけるデザインや仕上がりの豪華さ、行き届いた造作の確かさなど、ファクトリーブランドとしてのクオリティは一頭地を抜くものがあります。

〔楽器情報〕
ホアン・エルナンデス モデル「トーレス」Limited Edition 2011年製Usedの入荷です。
現在の彼のカタログでもトーレスモデルは最上位機種としてラインナップされていますが、本作はそれとは異なり2000年代当初にヨーロッパ限定で出荷されていたトーレスモデルを基に、さらにハイスペック化して日本限定で製作されたもの。おそらくはフランシスコ・タレガ愛用1869年製のFE17トーレスのボディシェイプを原型としており、トーレス的な外観と音響音色にしっかりと配慮して作られており、このブランドの職人たちの確かな腕前が十全に感じられる佳作に仕上がっています。板を薄くして全体を繊細なセラックニスで仕上げたボディは軽く(1.4㎏)、FE17オリジナルの外観の豪華さにはさすがに及ばないものの、トーレス的な雰囲気を連想させるロゼッタデザインと、赤と黒を基調にして構成されたパーフリングが素朴なアクセントとなった外観はあくまでも慎ましく、ヴィンテージ風な佇まい。音色も渋く、小さめなボディながらふくよかには箱鳴りする感覚はこのブランドの面目躍如といったところ。心地よい立ち上がりと耳に優しい音像、そして豊かな音量など、弾いていてストレスを感じることがなく、円満におすすめできるギターになっています。

内部構造はサウンドホール上側に2本、下側に1本のハーモニックバー、そして左右対称5本の扇状力木とその先端をボトム部で受け止める2本のクロージングバーという配置で、これもFE17 とは異なりますが、トーレスの典型的な配置を採用。レゾナンスはG#~Aとトーレスとしては少し高めに設定されています。

640mmスケールとやや小ぶりなボディ、そしてネックは薄めのDシェイプでナット幅は49mmとほんの少し細めの設定、演奏時のフィット感は程よくコンパクトな感覚があり女性に方にもおすすめしたいモデル。木質のふくよかな音はたとえば南米音楽などとも良く合い、ジャズやボサノヴァ等でもポテンシャルを発揮できそう。

程よく弾き込まれており全体に年代相応のこまかな弾き傷や摩擦あと、経年による自然な塗装のムラなどありますが外観の雰囲気を損ねるものではありません。ネックはほぼ真直ぐの状態を維持しており、フレットも適正、割れなどの修理履歴はありません。本場スペインの熟練職人によるトーレスモデル、良質な一本です。






定価(税込) : 時価 販売価格(税込) :  お問い合わせ下さい。


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