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国産クラシック オールド
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1~6件目/合計6件 1ページ目/合計1ページ
1
製作家/商品名
:
中出 敏彦 Toshihiko Nakade
モデル/品番 Model/No.
:
Master 120
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
645mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2003年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option
:
オリジナルハードケース
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板:セラックニス/横裏板:カシュー
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦:2.8 mm/6弦:3.8 mm
〔製作家情報〕
1932年東京生まれ。ジャパンヴィンテージの筆頭格として河野賢と共に名の挙がる中出阪蔵(1906~1993)の次男。父の教えのもと16歳よりヴァイオリンとギターの製作を開始し、5年後にはギター製作に専心するようになります。1960年には自身の独立した工房を開設し、オリジナルラベルでの製作を開始。その後1968年にはスペインに渡り、マドリッドの製作家エルナンデス・イ・アグアドの工房に入門。この名工からの影響が決定的となり、自身のその後の製作哲学を明確に方向づけられることとなります。外観的な意匠や楽器構造、音色的な特徴においてその影響は如実に表れており、そこに氏独自の個性を注ぎ込んだ楽器はその勇壮な鳴りと豊かな表情とで人気を博します。
80歳を越えたあとも邦人製作家の最長老として限定的ながらも製作を続け、スペイン的なニュアンスを濃密に感じさせる国内ブランドの代表格となっていましたが、昨年最後の一本を出荷し引退。近年は父阪蔵氏と並んで海外でも人気の高まっているブランドです。同じギター製作家(現在は引退)の中出輝明氏は兄、中出幸雄氏は弟、また中出六太郎氏は叔父になります。
〔楽器情報〕
中出敏彦氏製作のハイエンドモデルMaster120 2003年製Usedが入荷致しました。
エルナンデス・イ・アグアドのコピーモデルである「AGUADO」モデルと並び、このブランドの最上位機種の一つ。内部構造はサウンドホール上下に1本ずつのハーモニックバー、そのうち下側のほうのバーの中央部分から高音側横板に向かって斜めに伸びてゆくトレブルバー、そして6本の扇状力木が表面板センターに配された1本を境として高音側に2本、低音側に3本設置されており、それらの先端をボトム部で受けとめる2本のハの字型クロージングバー、またちょうど駒板の位置には同じ横幅でパッチ板が貼られているという構造で、これはアグアドのギターを踏襲した配置と言えます。レゾナンスはG#の少し上に設定。
AGUADOモデルでも言えることですが、スペイン的音色のニュアンスを高い次元において見極めそして達成している、その製作家としての力量はやはり国内製作家の中でも稀有なものであり、ギターという楽器として名品にも比べることの出来る確かなアイデンティティを持つに至っています。同ブランドのエントリーからミドルクラスに位置づけられるMaster35~60などではむしろ豪放でたっぷりとした鳴りを備えていたのに対し、ハイエンドモデルとなる本作では程よい粘りをもった雑味の無い渋い響き。音色はちょうどよい艶やかさと、タッチに十全に反応する表情の変化を備えており、発音とサスティーンなど全てにおいて適切で、奏者の音楽性に寄り添うかのような感覚があります。あくまで慎ましい佇まいの中に深い音楽性を感じさせる音響はさすがに国内最高のブランドの矜持を感じさせる仕上がり。
表面板全体に若干の細かな弾き傷、スクラッチ、打痕等があり、横裏板は演奏時の衣服の摩擦等がほんの少しありますが割れなどの大きな修理履歴などはなく、経年考慮すると良好な状態です。ネックは真っすぐを維持しており、フレットの摩耗もありません。糸巻きはスペイン製のフステーロ フレタタイプを装着しており現状で機能性に問題はありません。ネックはやや薄目のフラットなDシェイプ加工。横裏板カシュー、表面板セラックのオリジナル塗装。アグアドを想起させるヘッドプレートとロゼッタの意匠も貫禄があり、外観全体に重厚な気品をたたえています。
Performance video
×
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
中出 敏彦 Toshihiko Nakade
モデル/品番 Model/No.
:
Master 60
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
2019年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option
:
MACケース黒
備考 Notes
:
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:表板 カシュー /横裏板 カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm /6弦 4.1mm
〔製作家情報〕
1932年東京生まれ。ジャパンヴィンテージの筆頭格として河野賢と共に名の挙がる中出阪蔵(1906~1993)の次男。父の教えのもと16歳よりヴァイオリンとギターの製作を開始し、5年後にはギター製作に専心するようになります。1960年には自身の独立した工房を開設し、オリジナルラベルでの製作を開始。その後1968年にはスペインに渡り、マドリッドの製作家エルナンデス・イ・アグアドの工房に入門。この名工からの影響が決定的となり、自身のその後の製作哲学を明確に方向づけられることとなります。外観的な意匠や楽器構造、音色的な特徴においてその影響は如実に表れており、そこに氏独自の個性を注ぎ込んだ楽器はその勇壮な鳴りと豊かな表情とで人気を博します。
80歳を越えた後も製作は衰えず、中級者用のすぐれたミドルクラスから、国内製作家としては最高値となる250万を越えるハイスペックモデルまで、一貫して細かな部分まで手の行き届いた高品質を維持して出荷を続けてきた、そのブランドとしての気位の高さはやはり敬服に値するものでしょう。邦人製作家の最長老として、近年は限定的ながらも製作を続けていましたが、豊富なストックを誇っていた木材を全て使い終わったところで製作を引退。スペイン的なニュアンスを感じさせる国内ブランドの代表格としての地位を揺るぎないもにしてきた氏のギターは、近年は父阪蔵氏と並び、海外でも人気の高まっているアイテムとなっています。同じギター製作家(現在は引退)の中出輝明氏は兄、中出幸雄氏は弟、また中出六太郎氏は叔父になります。
〔楽器情報〕
中出敏彦氏製作のMaster60 2019年製Used 状態良好の1本が入荷致しました。
2020年代に入ってすぐに60年に及ぶその充実したキャリアに幕を閉じたこのブランドの、本器は貴重なラストワークのうちの1本になります。その幅広いラインナップ中ではミドルクラスとなるMaster 60ですが、工作精度、音響的完成度、使用材のクオリティ、ブランドイメージを決して裏切らないキャラクターなど全てが揺ぎ無くそして円満に着地しており、その安定した職人技は敬服に値すると言えるでしょう。
しっかりした芯のある単音は適度な奥行き(倍音のふくらみとは異なる、ボディの響き方としての)を伴ってまろやかに発音されます。中低音から低音への自然なふくらみを持った全体の響き。柔和で明るい音色で、よく歌い、必要に応じて十全に力強くそして繊細に鳴るところなどはこのブランドに一貫したキャラクターでしょう。スペイン的要素を氏独自の感性でソフィスティケイトしたようなその着地が素晴らしく自然で、弾いていてとても心地よい一本です。
表面板内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、そのうち下側のほうのバーの中央部分を起点として高音側横板に向かって斜めに伸びてゆくもう一本のバー(トレブルバー)、6本の扇状力木がセンターに配された1本を境として高音側に2本、低音側に3本設置されており、それらの先端をボトム部で受けとめる2本のハの字型クロージングバー、またちょうど駒板の位置には同じ横幅でパッチ板が貼られているという構造で、これは師であるアグアドのギターを踏襲した配置と言えます。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。
美品といえる状態で、表面板指板脇とサウンドホール周り、駒板の下の部分にわずかに浅く小さなスクラッチ痕があるのみです。わらなどの大きな修理や部品交換、改造等の履歴もありません。ネック、フレット、糸巻き等の演奏性にかかわる部分も問題ありません。全体はオリジナルのカシュー塗装、製作時の仕上げ工程に由来する細かな摩擦あとが全体に見られますが特に外観を損ねるものではありません。ネックは通常の厚みのDシェイプ加工。ネック裏塗装は摩擦によりややざらついた感触になっています。弦高は4.1/3.0mmの出荷標準値、サドルに2.5~3.0mmの余剰がありますのでさらに低く設定することも可能です。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 308,000 円
製作家/商品名
:
星野 良充 Yoshimitsu Hoshino
モデル/品番 Model/No.
:
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
1983年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option
:
ハードケース
備考 Notes
:
ネック:マホガニー
指 板:黒檀
塗 装:表板 セラックニス /横裏板 カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm /6弦 4.0mm
〔製作家情報〕
1942年札幌市生まれ。20才で中出阪蔵に師事しギター製作の道に入り、6年間の修行後、26才から2年間ヨーロッパにてフレタ、アグアド、ハウザー等の有名ギター工房を訪ね研鑽を重ねました。その後28才で東京に工房を開設。以来40年以上に亘って寡作ながら地道な製作活動を続けていましたが、現在は引退し、中古市場のみで入手可能の貴重なブランドとなっています。
彼のギターにおける良材のセレクションと隅々まで精緻に作り抜かれた上品な外観、そして工作精度の高さ、また鳴りとバランスにおけるしっかりした音響設計は国内でもトップクラスと言える完成度を有しています。その音色は豊かな表情のポテンシャルを有していながらも、紳士的なストイシズムとでもいうべきものがあり、それがこのブランド独自のテイストを生み出しています。国外のギタリストの評価も高く、イヨラン・セルシェル、アリエル・アッセルボーン他の名手に愛奏されていることでも良く知られています。
〔楽器情報〕
星野良充製作 1983年製 松・中南米ローズウッド仕様 Usedの入荷です。この製作家の初期から中期への移行期と言える時期に作られた一本ですが、既にこのブランドの後期の作とも通底する極めて高度な完成が見られます。上品かつストイックで、しかも重厚な外観は細部まで繊細な手が行き届いており、使用された材はいずれも作り手によって厳しく選択されたことがうかがえる見事な良材。華やかさを敢えて抑えて全体を引き立てる優雅さに徹したかのような意匠(ロゼッタなど)、そして塗装の仕上げも素晴らしい一本です。
そして彼の特性であり、国内でもトップクラスと言えるその音響設計もまた本作でしっかりと構築されています。おそらくはドイツの名工ヘルマン・ハウザーを参考にしたであろう、心地よい粘りをもった重厚な低音から透明感のある繊細な高音まで一つの線を形成するようなクラシカルなバランス感。各単音は雑味がなくきりっとした音像ですが、ほのかに柔らかさを纏わせた独特の触感があり、発音の瞬間から終止まで充実した密度で持続します。各音の分離も良く、和音は整った一つの塊として鳴りながらしかしその構成音はそれぞれはっきりと響きます(これはアルペジオやポリフォニックな旋律においても同様です)。音色もまたこのブランドらしい渋めの音ですが、それでも彼の後期のギターのような淡いモノトーンな色合いよりは明るめで、時にスパニッシュな雰囲気も感じさせるものとなっています。
表面板力木構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつのハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木とそれらの先端をボトム部で受け止める2本のハの字型に設置されたクロージングバー、駒板の位置にほぼ同じ範囲でパッチ板を貼り付けた全体の構造で、やはりハウザーを想起させるもの。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。
表面板はセラック塗装仕上げとなっており、微細で浅い弾きキズなどがサウンドホール高音側にやや多く見られますがその他はわずかで外観を損ねるものはありません。横板は数か所に湿度変化などによるとみられる塗装のわずかは変色がありますが、これもまた外観を損ねるほどではないレベルのもので、裏板はわずかに衣服の摩擦あとがあるのみの綺麗な状態。その他割れなどの大きな修理履歴はありません。ネックはわずかに順反りですが標準設定の範囲内。フレットも適正値を維持しています。ネック形状はDシェイプのノーマルな厚みで加工。弦高値は3.0/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)、サドル余剰は0.5~1.0mmとなっています。糸巻はGotoh製を装着。
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
星野 良充 Yoshimitsu Hoshino
モデル/品番 Model/No.
:
No.209
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
633mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
1999年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
ローズウッド単板 Indian Rosewood
付属品 Option
:
軽量ケース 黒
備考 Notes
:
ネック:マホガニー
指 板:黒檀
塗 装:表板 セラック /横裏板 カシュー
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 2.8mm /6弦 4.0mm
〔製作家情報〕
1942年札幌市生まれ。20才で中出阪蔵に師事しギター製作の道に入り、6年間の修行後、26才から2年間ヨーロッパにてフレタ、アグアド、ハウザー等の有名ギター工房を訪ね研鑽を重ねました。その後28才で東京に工房を開設。以来40年以上に亘って寡作ながら地道な製作活動を続けていましたが、現在は引退し、中古市場のみで入手可能の貴重なブランドとなっています。
彼のギターにおける良材のセレクションと隅々まで精緻に作り抜かれた上品な外観、そして工作精度の高さ、また鳴りとバランスにおけるしっかりした音響設計は国内でもトップクラスと言える完成度を有しています。その音色は豊かな表情のポテンシャルを有していながらも、紳士的なストイシズムとでもいうべきものがあり、それがこのブランド独自のテイストを生み出しています。国外のギタリストの評価も高く、イヨラン・セルシェル、アリエル・アッセルボーン他の名手に愛奏されていることでも良く知られています。
〔楽器情報〕
星野良充製作 1999年製 No.209 松・インディアンローズウッド 633mmショートスケール仕様の一本 Usedでの入荷です。
表面板力木構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に1本ずつのハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木とそれらの先端をボトム部で受け止める2本のハの字型に設置されたクロージングバー、駒板の位置にほぼ同じ範囲でパッチ板を貼り付けた全体の構造で、ドイツの名ブランド ヘルマン・ハウザーの有名なセゴビアモデルを想起させるもの。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。この構造的特徴からか、やはりハウザー的な音響バランス(低音から高音までの鍵盤的な統一感)を備えたモデルですが、ハウザーほどの硬質で厳しい透徹した感触ではなく、やや軽めでしなやかな発音。その反応は撥弦の瞬間よりもわずかに早く立ち上がってくるような素早さがあり、演奏に自然なドライブ感が生まれます。音色はいかにもこのブランドらしいどちらかと言えばモノトーンで渋めなものですが、表情には実に多彩な変化があります。このハウザー的音響バランスと渋い表情の組み合わせの案配と着地がこの製作家の最大の魅力であり、ショートスケールの本モデルでもそれは十全に備わっています。
全体の意匠も地味ながらその工作は精緻極まりなく、その方面での腕の確かさも人気のゆえんでしょう。表面板はセラック塗装、横裏板はカシュー仕上げとなっており、塗装の組み合わせはこのブランドの標準仕様となっています。表面板全体は細かな弾きキズがあり、ブリッジ下部分に弦とび跡があります。横裏板は一部の塗装変色、またおそらくは衣服の摩擦によるスクラッチあとがあります。割れなどの修理履歴はなく、ネックはほんのわずかに順反りですが標準設定の範囲内、フレットは適正状態を維持しています。ネック形状はDシェイプのノーマルな厚みで加工されており、フィット感がよく、弦高値は2.8/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)の設定でサドルに2.0~2.5mmの余剰がありますのでさらに弾く設定することも可能です。
Performance video
×
定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: お問い合わせ下さい。
製作家/商品名
:
小森 廣 Hiroshi Komori
モデル/品番 Model/No.
:
No.80 #9601007
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
650mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
1998年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
中南米ローズウッド単板 South American Rosewood
付属品 Option
:
ハードケース 黒
備考 Notes
:
ネック:マホガニー
指 板:黒檀
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.1mm /6弦 3.9mm
〔製作家情報〕
1931年北海道生まれ。早くから木材とその加工に興味を覚え、10代のころには大工職人を志すなどしています。林野庁に10年勤務した後、楽器と木工細工への深い思いから、1964年に東京の河野賢工房に修行のため入所します。ここで8年間従事したのち1973年には埼玉県に独立して工房を立ち上げます。1991年故郷北海道に戻り工房を継続。
北海道という土地で自然からじかに木材の性質を学び、また常にそれらにかかわる仕事に従事してきたその経験値の高さから、やはり使用材へのこだわりは並みならぬものがあり、すべて最低10年以上自然乾燥させた材のみを使用。そして職人技ともいえる造作精度の高さ、さらには音楽への愛情に裏付けられた楽器は木の味わいを活かしたどっしりと重厚な味わいと貫録を有したものとなっており、メディアへの派手な打ち出しなどとは無縁なだけ、じっくりとファンを増やし続けました。また氏は国内で唯一のチター製作者としても知られています。
〔楽器情報〕
小森曠製作のハイエンドモデル No.80 のUsed良品が入荷致しました。
河野ギターの影響を顕著に見せながらも、職人としての深い矜持を感じさせる重厚な一本に仕上げています。赤、黒、茶を基調とした細かく繊細なロゼッタやパーフリングの意匠と全体のオレンジ色の塗装とがよくマッチングして洒落た外観。とても力強い音ですが全体にまろやかな音像で、発音はストレスがなく、タッチの許容範囲も柔軟なので気持ちよく弾ける感覚があります。
内部構造はサウンドホール上下に一本ずつの太く加工されたハーモニックバー、そしてその下の表面板下部は木目に沿って7本の力木が平行、等間隔に配置され、それら7本の上端(サウンドホール側)と下端(エンドブロック側)とをクローズするようにそれぞれ一本ずつのバーが横幅いっぱいにわたって設置されており、さらに駒板位置にも横幅いっぱいにわたって薄いプレート板が貼られている仕様。やはり河野賢の定番的な配置を想起させるものになっています。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。
表面板指板脇低音側にわずかに木目に沿って段差が生じていますが現状では割れには至っておらず使用には問題ありません。その他ボトム近くと指板脇高音側に数か所浅いだ痕があります。横裏板はおそらく湿度変化の影響による塗装の白濁が生じていますがこちらも現状で使用には全く問題ありません。ネック、フレット、糸巻等の演奏性にかかわる部分はすべて良好です。塗装はオリジナルのカシュー仕上げ。
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定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 330,000 円
注文数
:
製作家/商品名
:
野辺 正二 Masaji Nobe
モデル/品番 Model/No.
:
No.15
スペック
カタログ
&問合せ
弦長 Scale Length
:
640mm
国 Country
:
日本 Japan
製作年 Year
:
1976年
表板 Top
:
松単板 Spruce
横裏板 Back & Sides
:
ローズウッド単板 Indian rosewood
付属品 Option
:
ハードケース黒
備考 Notes
:
ネック:マホガニー
指 板:黒檀
塗 装:ラッカー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.2mm /6弦 4.1mm
〔製作家情報〕
1935年生まれ。東京の指物職人であった父野辺幾衛がその技術を生かしギターの修理をする事から野辺ギター工房は始まります。1965年に独立し自身の工房をスタート。江戸指物師の流れを汲む家系らしく良質な木材の選定と高い工作技術、意匠のセンスと味わい深い外観の仕上がりなどが特徴です。音色もそのたたずまい同様に渋く滋味深いもので、スペインギターを基本としながらも華やかさとは一線を画した、まさにいぶし銀のような味わいを持ったものとして他にはない個性を持っています。
同様にギターを製作した野辺邦治は兄にあたります。生涯現役で良質なギターを製作し続けましたが、2004年に死去。現在は息子の野辺雅史氏が父の工房を引継ぎ、彼の残した工具やストック材を使用してブランドを存続しています。またもう一人の息子野辺成一氏も独立して自身の工房を立ち上げ、クラシックギター製作のほか古楽器の修理やアンティーク家具の販売をおこなうショップを経営しています。
〔楽器情報〕
野辺正二 No.15 640mm仕様 1976年製Usedの入荷です。クラシックモデルですが表面板高音側にはゴルペ板が装着してあります。全体に弾き傷、摩擦あとがあり部分的に塗装の摩耗も見られます。ネックは真っすぐを維持しており、フレットは1~6フレットでやや摩耗見られますが演奏性には問題のないレベル。表面板下部の高音側に割れ補修履歴あります(内側よりパッチ補修)。
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定価(税込)
: 時価
販売価格(税込)
: 110,000 円
注文数
:
1~6件目/合計6件 1ページ目/合計1ページ
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